【パラ陸上】〝二刀流〟村岡桃佳 決勝進出へ「パワーをつけて頑張りたい」

オンライン取材に応じた村岡桃佳(スポーツビズ提供)

東京パラリンピック陸上女子100メートル(T54)代表の村岡桃佳(24=トヨタ自動車)が10日、オンライン取材に応じ〝二刀流〟への思いを口にした。

2018年平昌パラリンピックでは、女子アルペンスキー座位で大回転の金を含む5つのメダルを獲得。19年からは東京パラリンピック出場を目指し、本格的に陸上を始めた。

ただ「東京パラまで陸上に専念し、終わってから北京パラに向けてスキーに切り替える予定だった」にもかかわらず、東京パラリンピックがまさかの1年延期に。両立は厳しいとの見方もあったが「この数か月は陸上とスキーの両競技を行き来していた。心が折れそうになることもあったが、今となっては充実した日々だった」と1つの壁を乗り越えた。

とはいえ、満足はしていない。以前、本紙のインタビューでは「東京大会に出場して決勝まで残る」と力強く明言。決して簡単な道のりではないが「壁は高いけど、パワーをつけて頑張りたい」とさらなる高みを見据える。

来年3月には北京パラリンピックを控えており「スキーに対してもすごく新鮮な気持ちで取り組めることができるようになった」と陸上に取り組んだことによる効果も口にした村岡。〝二刀流〟のヒロインは、夏冬ともに最高の輝きを放つ覚悟だ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社