全国知事会で新潟県の花角知事が、新型コロナの影響を受け続けている地方公共交通機関への支援を要請

新潟県の花角英世知事

全国知事会が10日にオンライン会議の形式で開催され、新潟県の花角英世知事は県庁から出席し、佐渡航路など地方公共交通への支援や、新潟県でも力を入れる脱炭素への取り組みに関して提言した。

花角知事は、2020年11月に開催された全国知事会議の要望を受け、国の3次補正予算で地域の公共交通機関業者への支援へ予算が300億円の予算が割かれたことに感謝を述べつつも、新型コロナウイルスの影響で利用者が減少し、深刻な影響を受け続けている公共交通機関の現状に言及。「広い県土に2つの離島航路、2つの第3セクター鉄道を持つ新潟県として、運行費への手厚い支援と、将来の安全運行を維持し続けるために設備投資への支援もお願いしたい」と支援を要請した。

また、昨年新潟県でも盛んに検討された水素の活用や、脱炭素への取り組みについての話題にも言及。「現状では再生可能エネルギーを消費した地域が二酸化炭素削減で評価される。地域資源を活用した(再生可能エネルギーを)増やした自治体にもインセンティブとなる、適切に評価される仕組みを構築していただきたい」(花角知事)と話した。

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