逆転勝ちの西武・辻監督 31試合無失点の平良に「今シーズンが終わるまで続けてほしい」

平良の勢いはまだまだ止まらない

西武は10日のDeNA戦(メットライフ)に5―3と逆転勝ちを収め、交流戦初のカード勝ち越し。借金を2に減らした。

投げては先発・内海が5回を3失点にまとめ移籍後2勝目を挙げ、6番手で登板した平良が1回を1安打無失点。開幕から続く連続無失点を31試合とし2016年に中日・田島がマークしたプロ野球記録に並んだ。

辻発彦監督(62)は今季の平良について「やっぱり昨年はいい経験もしてますし、自信もあるだろうし変化球も増えてしっかりとコントロールできている。変化球でもストライクが取れる。自分の中でも自信というのがある程度あると思うし、バタバタしないしね」と精神面、技術面のステップアップを挙げた。

その上で指揮官は「本当の心の中は分からないけど、そういうところを見せないというのが、バックを守っている野手にしても心強いと思いますよ」。常にメンタルを制御し、心の動きを味方にも相手打者にも悟られない21歳右腕の安定感に敬意を評した。

「開幕から」という制約を排除したこの先には豊田(西武)、比嘉(オリックス)のパ・リーグ記録、34試合連続無失点があり、その先に阪神・藤川が06年にマークしたプロ野球記録の38試合連続無失点がある。

辻監督は最後に「監督の期待としては今シーズンが終わるまで(無失点記録を)続けてほしいと思いますよ」と平良へのさらなる期待を語っていた。

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