オール七尾でドレッシング 豊かな山海の幸、全国に発信 若手料理人、開発始動 中島菜やカキ

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ドレッシングへの活用が期待される七尾市産の農産物(同市提供)

 七尾市内の若手料理人3人が、地元の野菜や魚介類を使ったドレッシングの開発に乗り出した。七尾では中島菜やブリ、カキなどの特産物があるが、新型コロナの影響で消費が落ち込んでおり、山海の幸をふんだんに使った新商品で地元産業の復調を後押しする。経済界や福祉団体ともタッグを組み、「オール七尾」で新たな目玉商品として全国に発信する。

 ドレッシングを手掛けるのは、和食料理店「一本杉 川嶋」の川嶋亨店主(36)、イタリア料理店「ヴィラ・デラ・パーチェ」の平田明珠オーナーシェフ(35)、洋食レストラン「ブロッサム」の黒川恭平シェフ(33)。それぞれが異なる食材を使った商品を仕上げる。

 七尾市内では、コロナの影響で主力産業である観光業や飲食業の業績が低迷し、食材需要の減少に伴って農業や漁業の従事者も苦境に立たされている。地元の特産品を使った商品を新たに開発し、消費喚起に結び付けようと、普段から交流のある若手料理人3人がプロジェクトを立ち上げた。

 コロナ禍で在宅時間が増える中、日常使いや贈答品としても引き合いが高まっているドレッシングに着目。各料理人は試作を重ねて使用する食材を決め、年内にも完成させる。サラダだけでなく、魚やパスタなど幅広い料理に合う万能調味料としての活用を提案していくほか、新商品に合う料理レシピも検討していく。

 新商品の営業や販売は七尾商工会議所青年部が担うほか、ドレッシングの製造は市内の障害者支援施設の利用者が担当し、就労支援も図る。

 来年2月にも即売会を開き、完成品を披露する。商品開発のための事業費を確保するため、インターネットで資金を募る「クラウドファンディング」の実施も予定している。

 10日は同会議所でドレッシング作りに向けた初会合が開かれ、関係者が事業の趣旨説明や意気込みを語った。ブロッサムの黒川シェフは「地域に貢献できるよう、おいしいドレッシングを作りたい」と力を込めた。

ドレッシング開発へ意気込む関係者=七尾商工会議所