「時の記念日」の10日、イセザキ・モール(横浜市中区)で止まっていた「からくり人形時計」が16年ぶりに復活した。
からくり人形時計は、「鐘を鳴らす神父」「ふるいをかける農婦」「パンを焼くパン職人」「鉄を打つ鍛冶職人」など、中世ヨーロッパの職人らをかたどったブロンズ風の人形9体が設置され、バロック調の音楽とともに、回転しながら各人形が鐘を鳴らしたり、ラッパを吹いたりと、独特の動きをする。
同日午前11時に音楽が鳴り響き、人形が稼働。3分間のパフォーマンスが終わると、周囲から拍手が起こった。発案したイセザキ・モール商和会の廣井晴雄理事長(81)は「先輩が残してくれた時計の復活をうれしく思う。元気ある街づくりをしていきたい」と話していた。
時計の再稼働は伊勢佐木町1.2丁目地区商店街振興組合が街のにぎわいづくりのために企画し、1978年に時計を製作した乃村工芸社のグループ会社「ノムラテクノ」が復元した。
からくり人形は午前10時から午後9時まで、毎正時と30分に、3分間照明付きで稼働する。