外国人夫妻 古民家をリノベーション 妙高市両善寺 降雪前の完成目標

 妙高市の外国人夫妻が、空き家だった同市両善寺の古民家を購入し、リノベーションを進めている。生活の場所にするとともに、カフェを開くことも夢見ている。

 夫妻は、夫のジェレミー・ヘールさん(カナダ出身)と妻のグ・ジョンオンさん(韓国出身)。共に38歳で、かつてエンジニアだった。カナダのバンクーバーに住んでいたが、昨年3月から、妙高市で暮らすようになった。

 夫妻は数年前から、ウインターシーズンに妙高を訪れていた。かねて持ち家が欲しかったといい、市の制度に登録し、両善寺の空き家を買ったのは昨年8月。「広くて大きくて、安い。静かで余裕のある生活ができる」とその理由を話す。

改修現場で図面を見る夫妻

 セルフリノベーション中の家は木造2階建てで築50年余り。友人に手伝ってもらい、これまでに1階の天井をなくして吹き抜けにした他、床や外壁を変えて断熱材を入れたり、浴室を玄関に改めたりしている。一方で、立派な梁(はり)や自然落雪式の屋根などはそのまま残している。

 夫妻は敷地内の車庫に住みながらリノベーションを行っている。降雪前の完成を目指している。

外観。周辺にロッテアライリゾートがある

 「困ったことがあっても助けてもらっている。人が温かい」と夫妻。地域にある他の空き家が活用されることも願っている。

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