「相談しやすい環境に」 特殊詐欺被害を防止 大村の郵便局職員に感謝状

感謝状を手にする木戸さん=大村署

 還付金名目の特殊詐欺被害を防いだとして大村署は7日、長崎県の大村杭出津郵便局の課長代理、木戸啓人さん(49)に感謝状を贈った。
 同署などによると5月7日夕、同郵便局に大村市内に住む60代女性が来店。女性は市役所職員を名乗る男から「介護保険の還付金がある。すぐに金融機関に行ってほしい」などと電話を受けていた。
 女性は半信半疑の様子で相談に来たが、対応した木戸さんは不審に思い詐欺の可能性を伝えた。その際、女性の携帯電話に男から電話があり、木戸さんはすぐに切るよう指示。その後、警察に通報した。
 感謝状を受け取った木戸さんは「今後も詐欺被害防止を呼び掛け、何かあったら相談しやすい環境を整えたい」と話した。
 同署によると、管内で昨年確認された特殊詐欺被害は4件約160万円。同署生活安全課は「市役所職員を名乗る人物から還付金があるとの電話を受けた場合、詐欺を疑ってほしい」と呼び掛けている。

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