【MLB】カブスはダルビッシュを連れ戻すべき? エース右腕も望む「もし獲得できたら…」

本拠地でのカブス戦に先発登板したパドレス・ダルビッシュ有【写真:AP】

予想に反してナ・リーグ中地区首位に立っているカブス

■カブス 3ー1 パドレス(日本時間10日・サンディエゴ)

9日(日本時間10日)に行われたカブス戦で7回3安打2失点と好投したパドレスのダルビッシュ有投手。味方の援護に恵まれずに今季2敗目を喫したものの、昨季まで3シーズン所属した古巣を相手をねじ伏せる力投を見せた。

2018年から昨季までカブスに在籍し、今季からトレードでパドレスに移籍したダルビッシュ。古巣との初対戦で、その力を存分に示す投球を見せた。この好投に、米メディア「NBCスポーツ」は「対パドレス戦5勝1敗でも、なぜカブスはいまだにユウ・ダルビッシュのことを恋しく思っているのか」との記事を掲載。カブスがトレードでダルビッシュを再獲得する可能性まで論じている。

カブスは昨オフ、ダルビッシュを若手5選手とのトレードで放出。高額年俸選手を放出し、チームの“再建期”に入ると見られていた。だが、蓋を開けてみれば、カブスは好調。ここまで35勝27敗でナ・リーグ中地区の首位に立っており、プレーオフ進出を十分に狙える位置につけている。

「NBCスポーツ」の記事では「今日の勝利は、なぜ来月のトレードデッドラインでカブスが買い手に回るに値するか、また、なぜ今日打ち負かした男がカブスが求めている男かもしれないのか、を示すものだった」と指摘。プレーオフ進出、ワールドシリーズ制覇のために、ダルビッシュを連れ戻すべきだとしている。

カブスにとってポストシーズン進出に必要なのは“一線級の投手”

ダルビッシュを放出したカブスだが、記事では「打者とリリーフ陣に関してはカブスは予想外の厚さを見せ、ナ・リーグ中地区で優勝争いする力が残っていることを示している」とチーム状況を分析。現在のカブスに必要なのは、球界を代表する“一線級の投手”だとしている。

チームトップの7勝をマークしているカブスのカイル・ヘンドリクス投手は「言うまでもなく、私はユウのことが大好きだし、彼がしてきたこと、彼の投げ方も大好きだ。真のエースだよ。要するにメジャー最高クラスの投手だ。もし彼を獲得できたら間違いなく大きなブーストになるだろうね」と、再加入を熱望する発言をしている。

また、主砲のクリス・ブライアント外野手も「(ダルビッシュの)持っているものを見ていたら、彼は昨季と同じような年を何年か続けていくだろうと思う。なぜなら彼はとても優れているからね。非常に多くの球種を持ち、競争心が強く、スマートで、考える人でもある」と語り「フロントオフィスは私たちのオフェンスがこんな感じに(好調に)なるなんて思ってなかったかもしれないね。私たちは彼らが間違っていたと証明できるかもしれない」と話している。

今季13試合に先発して6勝2敗、防御率2.28と好投を続けているダルビッシュ。パドレスもナ・リーグ西地区でジャイアンツ、ドジャースを追う3位につけており、わざわざ獲得したダルビッシュを放出する可能性は低いだろうが、本当にカブスがダルビッシュ再獲得に動くことはあるのだろうか。(Full-Count編集部)

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