【スターダム】ジュリアがワールド王座殴り込み予告 髪切りマッチから3か月“プロレスの歴史を勉強”で闘争心に火

ジュリアに闘争本能がよみがえった

女子プロレス「スターダム」の“お騒がせ女”ことジュリア(27)が下半期も話題を独占する。3月の髪切りマッチで自慢のヘアとワンダー王座を失ったが、いよいよシングル王座戦線復帰に向けて本格始動すると予告。早ければ12日の東京・大田区総合体育館大会で行われる王者・林下詩美(22)対朱里(32)の結果を見て、初のワールド王座取りに動く可能性が出てきた。

夏のバカンスを先取りするような格好で現れたジュリアが、意を決したように口にした。「3月にさ、ジュリアはいったん燃え尽きたんだよ。あれからはコンディションを整えたりパワーアップするための準備期間として過ごしてきたけど、下半期に向けて動きだそうってところかな」

中野たむとの髪切りマッチ(3月3日)は敗れたものの、屈辱の丸刈り姿が本紙1面を飾り大きなインパクトを残した。同時にワンダー王座を失ったのを機に、2019年11月のスターダム入団以来走り続けてきたジュリアは、自分を見つめ直す期間を設けたという。

この3か月、過去の試合映像を見てプロレスの歴史を勉強することに時間を注いだ。特に印象に残ったのが日本プロレスの祖・力道山やスタン・ハンセン、アブドーラ・ザ・ブッチャーの試合で「力道山さんの試合は“戦い”を感じたんだよね。特に目とたたずまいがすごくて勉強になった」と収穫は多かった。

同時に闘争心にも再び火がともった。「欲しいのは白いベルト(ワンダー王座)だけど」としながらも「もしジュリアが赤いベルト(ワールド王座)を巻いたら、あのベルトはどう輝くのかな。どんな色に染まるのか想像するだけでわくわくするよね」とニヤリ。団体最高峰王座取りを視界に入れた。

12日の大田区大会では王者の詩美に朱里が挑戦する。朱里とタッグ王座を保持するジュリアは「120%、朱里が取ると思っている。パートナーだけど、朱里が取ったら真っ先に行くよ」と宣言。詩美については「実力も貫禄もあるけど、私からすればもったいないなって思う。チャンピオンとしていい試合をするのは当たり前で、何を見せるのか見ものだなって。その面白い何かは、ジュリアが挑戦する時だろうね」と語り意味深な笑みを浮かべた。

ジュリア自身は同大会で3WAYタッグバトルに出場。なつぽいと組み、中野&白川未奈、渡辺桃&AZMと対戦するが、自らの提案により試合前にクジを引いてパートナーをシャッフルすることになった。「6人でひとまとめにされても話題にならないし、面白いだろ?」。ドヤ顔で締めくくったお騒がせ女の動向に注目だ。

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