【競泳】豪メダリスト「女性蔑視の変態」による性的嫌がらせに反発 東京五輪選考会を辞退

東京五輪の競泳会場となる東京アクアティクスセンター

競泳女子オーストラリア代表で五輪2大会で銀メダルのマデリン・グローブス(25)が9日、SNSで東京五輪代表選考会(12日から)辞退を表明。「スポーツ界のミソジニスト(女性蔑視)変態」への抗議を理由に挙げ、波紋を広げている。

グローブスは五輪選考会辞退について「これは、スポーツ界のミソジニスト変態とその太鼓持ちたちへの教訓です。あなたはもはや若い女性と少女を搾取したり、見た目をばかにしたり、医学的に間違った認識を刷り込んで、代表にしてボーナスを稼ぐことはできない」などと書き込んだ。

グローブスは昨年もSNS上で男性コーチが水着姿の自分を見る姿に嫌気がさすなどと投稿。また、自分のコーチではない別の有名コーチが、不快な言葉をかけてきたことも明かし、性的嫌がらせに悩んできたことがうかがえる。

女性蔑視の変態に対し、真っ向から抗議するグローブスの投稿は波紋を広げ、多くの有名選手やファンから支持。グローブスは感謝の気持ちを記している。一方、オーストラリア水泳連盟のパーキンス会長は、豪「9ニュース」に「公式な抗議は受けていない。まだ彼女と話すことができていない」などと話している。競泳はオーストラリア屈指の人気五輪競技だけに、大激震となっている。

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