スーパー耐久ST-5クラスを戦うiCraftがトレスとスポンサー契約を締結。第5戦では山野哲也を起用

 スーパー耐久シリーズ 2021 Powered by Hankookの激戦区、ST-5クラスをマツダ・ロードスターで戦うiCraftはプレスリリースを発行し、新たに株式会社トレスとスポンサー契約を結んだことを発表した。それに伴い、次戦となる第4戦TKU スーパー耐久レース in オートポリスより車両名を『TRES☆TiR☆NATS☆ロードスター』に一新することとなった。また、第5戦鈴鹿では山野哲也をドライバーとして起用することを明らかにしている。

 全日本ジムカーナ選手権の名手として知られた猪爪俊之監督兼エンジニアが率いるiCraftは2020年よりスーパー耐久シリーズのST-5クラスに挑戦。参戦にあたって日本自動車大学校(NATS)の支援をうけ、学生の実習授業も行っていることでも知られている。

 そんなiCraftは、一般向けのスポーツウェアの製造販売を行いながら、サッカー、バスケ、バレーボールなどのプロチームのオフィシャルサプライヤーとして、スポーツ振興とサポートに力を入れてき株式会社トレスとのスポンサー契約締結を発表した。それに伴い、第4戦TKU スーパー耐久レース in オートポリスからは車両名を『TRES☆TiR☆NATS☆ロードスター』に一新してシーズン後半戦に挑むこととなった。

 株式会社トレスの高居慎司代表取締役は「今年からJAF公認のレース活動を始めるにあたり、コーチとして紹介を受けたのがiCraftの猪爪監督でした。指導を頂くうちに、iCraftの活動を伺い、当社でもお力になれると思い、サンプルを案内したところ、品質や価格を高く評価して頂き、早速チームウェアの作成やクラウドファンディングのお手伝いをさせて頂きました」

「この機会に株式会社トレスの名前をレース業界の方にも知って頂き、レース向けの商品開発と並行して、当社が得意とする小ロット短納期のウェアを広く皆様にお届けできればと思い、新たなチャレンジを始めました」とコメントを発表している。

一般向けのスポーツウェアの製造販売を手がけるトレス

 また、iCraftは9月18〜19日に鈴鹿サーキットで開催される第5戦に、全日本ジムカーナ選手権で20回の王座獲得、そしてスーパーGT GT300クラスでの3年連続制覇などの実績を誇り、前戦となる第3戦NAPAC富士SUPER TEC 24時間レースではST-Zクラスに参戦するPorsche Team EBI WAIMARAMAのステアリングを握ったベテラン山野哲也を起用することを発表した。

 山野は「猪爪監督とはジムカーナを始めたのが同じぐらいの時期で、“最終戦を勝った方がチャンピオン”ということもあったまさにガチガチのライバルでした。今年の第1戦で久々に会ったとき、『いつか山野と一緒にやりたい』って言ってくれました。最初はリップサービスかと思っていましたが、『鈴鹿で力を貸して欲しい!』と。想像以上にリスペクトしてくれていたのが嬉しくて、今回のオファーを受けさせてもらいました」

「まず自分の経験してきたこと、ジムカーナはもちろん、スーパーGTでの15年間、その他のレースも含めて、自分の持っている知識やノウハウ、技術を惜しみなく猪爪監督に提供したいと思っています。その結果が何かしらのリザルトに表れたら嬉しいし、チームが争っているチャンピオンシップに対して何かしらの貢献ができたらと思っています」とコメントしている。

第5戦鈴鹿でTRES☆TiR☆NATS☆ロードスターのステアリングを握る山野哲也
72号車 TiRacing☆NATS☆ロードスター(金井亮忠/猪爪杏奈/岡原達也/松尾康博/窪田俊浩/大阪八郎)
72号車 TiRacing☆NATS☆ロードスター(金井亮忠/猪爪杏奈/岡原達也/松尾康博/窪田俊浩/大阪八郎)

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