こんにちは、浜の小魔人です。今回はコストコのクーラーボックス「キャンプゼロ20Lロトモールド」をご紹介。コストコオンラインショップでもしばしば売り切れになっている大人気商品。この記事を書くために、最大の魅力である保冷力を筆者が実験で確認。実証結果に基づいて自信をもっておすすめします。
コストコのクーラーボックス「キャンプゼロ 20L ロトモールド」の商品概要
筆者がコストコ「キャンプゼロ 20L ロトモールド」を購入した理由は、スバリ保冷力の高さです。
事前に実際に使っている知人に保冷力が高いという話を聞いたので、安心して購入しました。
コストコオンラインで安く購入できました。コストコ会員でない方は年会費を払う必要がありますが、年会費を加算しても値段はこの方法が一番安いと思います(筆者購入価格は10,980円、たびたび売り切れるのがたまに傷)。
たまたま近くに信頼できるユーザーがいれば、筆者のように「正直なレビュー」を聞けますが、なかなかそういった友人知人もいないかも知れません。またそういう方が居ても、聞いておすすめされてしまうと「買わなくてはいけない雰囲気」になるのも聞きづらい理由の一つですよね。
そんな皆様に向けて、今回は筆者がクーラーボックスを選んだ時に本当に知りたかった情報をお伝えしたいと思います。それでは早速、商品概要からみていきましょう。
【商品概要】
- 外形サイズ:46.99 x 33.02 x 30.48cm
- 内径サイズ:36.83 x 24.13 x 24.89cm
- 容量:20リットル
- 重量:6.7kg
- 製造方法:ロトモールド成型(※)
- ハンドル素材:アルミ
- ドライアイス:使用可能
- カラー:ホワイト、ベージュ、アイスブルー、ライトグリーン
(※)ロトモールド(回転成形)とは、樹脂成形の技法の一つです。溶接や継ぎ目のない一体成形で、非常に頑丈で気密性に優れているのが特徴です。
コストコのクーラーボックス「キャンプゼロ20Lロトモールド」のおすすめポイント
筆者の一番のおすすめポイントは、後述の実験で証明された高い保冷性能です。
でもそれ以外にもコストコ「キャンプゼロ20Lロトモールド」の優れた部分はたくさんあります。筆者のお気に入りポイントを整理しました。
高い保冷性能
詳細は後述しますが、コストコのクーラーボックス「キャンプゼロ20Lロトモールド」は、2泊3日のキャンプでもしっかりと食材を保冷してくれます。(筆者実験結果より)
販売サイトの商品説明にも記載がある「分厚い壁」、「ロトモールド成型」、「冷凍庫並みのシーリングガスケット(パッキン)」のおかげだと筆者は理解しています。
また、ドライアイスも使用可能なので、急速に冷やしたい場合にも便利ですね。
水抜き用のドレインプラグが付いているから氷が使いやすい
筆者は保冷剤を使うことが多いですが、氷で保冷する場合、しばしばクーラーボックス内が水で濡れる事があります。
その場合でも、ドレインプラグが付いているので、中身を出すことなく水が抜ける設計となっています。
頑丈で天面にカップホルダーがついているからテーブルにもなる
筆者はテント内に置いたクーラーボックスをテーブルや作業台の代わりにすることも多いので、頑丈なクーラーボックスは非常に便利です。
アルミ製のハンドルが付いているので重い物を入れても大丈夫
ハンドルがアルミ製でしっかりしているので、食材で重くなったクーラーボックスを持ち運ぶときも安心です。
サイズ違いのラインナップがあるから選びやすい
クーラーボックスの必要容量は、キャンプスタイル(ソロ、ファミリー、グループ)や宿泊日数、料理をどれくらいするかなどによって大きく変わります。
コストコのクーラーボックス「キャンプゼロ ロトモールド」のシリーズには、今回ご紹介するものの他に10リットルと40リットルのサイズ違いも販売されていますので、キャンプスタイル合わせて購入することが可能ですね。
筆者はとても気に入っているコストコのクーラーボックス「キャンプゼロ20Lロトモールド」ですが、一つだけ残念なポイントがあります。それは重量が重いことです。
本体だけで6.7kgありますので、保冷剤も含めると8kg以上となります。
さらに食材を入れるとかなりの重量になり、女性やお子様が一人で運ぶのは大変かもしれません。
【失敗しない選び方のポイント】クーラーボックスの基礎知識
説明の順序が前後してしまって申し訳ありません。この記事にご興味を持っていただいた方の中には、初めてクーラーボックスを購入される方もいらっしゃると思います。
そこで、クーラーボックス選定のために知っておきたい基礎知識を整理しておきます。
クーラーボックスにはハードとソフトの2種類がある
クーラーボックスには、ハードタイプとソフトタイプの2種類があります。それぞれに特徴がありますが、主な特徴は以下の通りです。
【ハードクーラーボックスの特徴】
- 名前の通り樹脂や金属などの固い素材で作られている
- 保温・保冷性に優れているものが多い
- 使用している素材や保冷性能によっては値段が高価なものも少なくない
【ソフトクーラーボックスの特徴】
- 布地などの柔らかい素材で作られている
- 軽くて持ち運びやすく、折りたためるものが多いので保管場所もとらない
- 比較的価格の低いものが多い
保冷力重視ならばハードクーラーボックスがおすすめ!
今回ご紹介するコストコのクーラーボックス「キャンプゼロ20Lロトモールド」はハードクーラーボックスです。
先ほどの特徴の項目に記載したように、保冷力を重視する場合は「ハードクーラーボックス」がおすすめ。
素材は商品によって真空断熱パネルやポリウレタンフォームと様々。必ずしも値段が高いものや有名メーカーのものが良いとは限りません。用途に合わせた性能で選びましょう。
保冷力とは?カタログスペックの50%が実力って本当?
筆者は、クーラーボックを選ぶ際はとにかく複数泊のキャンプでも使える保冷性能の高いものが欲しいと考えました。
しかし、カタログスペックを見ても、保冷力(あるいは保冷日数という表記がされていることもあります)は正直よく分からなかったんです。
ネットでクーラーボックス関連の記事を検索すると、「保冷力はカタログスペックの50%位で考えるのが安心」という情報も目にすることもありました。(どういう意味なのか?筆者には不明です)
筆者は、購入前にコストコ「キャンプゼロ20Lロトモールド」を実際に使っている知人に感想を聞いて購入できたので幸運でした。
今回の記事では、筆者がクーラーボックスを選ぶときに本当に知りたかったこと。つまり、通常の使用状態でどれくらいの期間、どれくらいの温度が維持できるのか?ということを皆さんにも調べてお伝えしたいのです。
次段落では、筆者が実際にコストコのクーラーボックス「キャンプゼロ20Lロトモールド」で実験した結果を解説します。
【検証】コストコのクーラーボックス「キャンプゼロ 20L ロトモールド」の保冷力はいかに!?
実験の結果をご報告する前に、まずは「実験で確認したい事項」と「実験の概要」は以下の通りです。「保冷力は十分」とか「かなり冷えている」などといった曖昧な結果報告(表現)にならないように注意したつもりです。
【実験で確かめたい事】
1泊キャンプを想定して12時間の保冷状況を見定めるとともに、2泊キャンプを想定して36時間後の保冷状況を確認する。
(キャンプ初日の早朝に出発して2泊目の夕食準備までがおよそ36時間後と想定しました)
【実験の概要】
- コストコのクーラーボックス「キャンプゼロ20Lロトモールド」に保冷剤、氷を入れて一定時間ごとにクーラーボック表面温度と内部温度を計測(表面温度が高い時の方がクーラーボックスの内側の保冷効果が厳しいため)
- 夏日を想定して、日中は日の当たる駐車場に止めた車の中で温度をある程度あげて実験
- 保冷剤は2種類x各2個、氷を使用
一般的な保冷剤:DAISOの保冷剤
強力な保冷剤:ロゴス氷点下パックGT(一般的な保冷剤の8倍の保冷能力、8倍の冷却速度) - 生食用の食材の適正保管温度である10度を実験の目標とする
※参考:厚生労働省「食品衛生管理の手引き」
【実験の結果】
実験は、ロゴスの保冷剤「氷点下パックGT」2個、100均の「DAISOの保冷剤」2個および500mlのペットボトルに入れた水を凍らせた氷2本を同時にクーラーボックスに入れた実験結果です。
実験で使用したロゴスの氷点下パックGTはこの商品です。
実施日は真夏ではありませんでしたが、真夏を想定して日がさす車にクーラーボックスを配置して日中は30度を超える環境で実験をしています。
まずは、12時間の温度推移を示した実験結果のグラフです。
12時間の1時間ごとの温度推移を見ると、クーラーボックスの表面温度の温度変化に影響を受けない形で安定しているのがわかります。
これなら1泊2日のキャンプでの保冷力に問題なしという結果となりました。
次に、24時間経過後の3時間ごとの温度推移をグラフで確認してください。
朝の6時に出発したと想定した場合、30時間後が翌日の12時、33時間後が翌日の15時となります。
おそらく、33時間後〜36時間後に2日目の食事の用意が始まることが多いと思いますが、保冷状態を保っていることがわかる実験結果です。
(厳密に言うと、目標の10℃以下に対して最後の3時間は若干目標温度を超えましたが、食品の保冷という意味では筆者は満足しました)
実は、この実験の初期に保冷剤4個の場合と氷のみの場合で同様の手法でデータを取りました。保冷剤は使用開始からしばらくの間は氷よりも低い温度でクーラーボックスを冷やしましたが、36時間10度以下は保ちませんでした。一方で氷は長持ちしましたが、初期の保冷温度は保冷剤にかないませんでした。
結論としては、コストコのクーラーボックス「キャンプゼロ20Lロトモールド」の保冷性能は非常に優れていることがわかりました。ただし、保冷剤の量や氷との組み合わせの工夫が大事であることも勉強になりました。
実験で使用した「ロゴス氷点下パックGT」は通販で購入できます。
DAISOの保冷パックは、一般的な保冷パックだと思います。
また、ネットでも各メーカーの保冷剤が販売されていますのでご参考まで。
コストコのクーラーボックス「キャンプゼロ 20L ロトモールド」の連泊キャンプ使用時の結果
さて、実験結果は重要だとして、実際のキャンプで食材を入れた状況ではどんな保冷状況になるのか?筆者の体験をご報告します。
出発前のクーラーボックスの積み込み状況
予め半日クーラーボックスを冷やした後に、一番下に冷凍した食材を入れ、その上に「ロゴス氷点下パックGT」を2個乗せました。
その上に要冷蔵品、野菜を置きます。
一番上に100均の保冷バックを入れ、上部からしたに冷気が降りるようにしました。保冷パックは全部で4個(合計2,200g)です。
検証結果:翌日の夕方までしっかり保冷されていました
更に6時間後の累計36時間後でも10.2℃です。当日は、天気も良く日なたは30℃前後、テント内も27〜28℃という状況でした。
実証結果から学ぶクーラーボックスの上手な使い方
実験および実際のキャンプの体験から、筆者が学んだポイントを整理しました。この3点はクーラーボックスを上手に使うコツだと思いますので、ご参考まで。
保冷剤の量は適量に!
いくら優れたクーラーボックスでも、それ自体が冷却装置を備えているわけではありません。ですから、保冷剤の量は大切ですね。
複数泊をする場合、コストコのクーラーボックス「キャンプゼロ20Lロトモールド」には保冷パック4個プラス氷1kgが筆者のおすすめです。
詰めすぎに注意
クーラーボックスにあまり多くの食材を詰めすぎるとクーラーボックスの本来の性能を活かせません。詰めすぎには注意しましょう。
開閉回数を減らして保冷力キープ
今回この記事を書くにあたり、このクーラーボックスの性能を正しくお伝えしたいと筆者は考えました。
結果的に、クーラーボックスの開閉回数は普段のキャンプの時よりかなり少なかったと思います。
開け閉めする頻度を減らせば、冷気が漏れることなく保冷状態も長く続くので、最低限の開閉ですませるのがポイントです。
コストコのクーラーボックス「キャンプゼロ20Lロトモールド」をおすすめする人/しない人
コストコのクーラーボックス「キャンプゼロ20Lロトモールド」をおすすめしたい方、逆におすすめできない方は以下の通りです。
おすすめしたい人
- クーラーボックスの保冷性にこだわりたい方
- 複数泊のキャンプをされる方
→1泊キャンプが中心の方は、保冷力にそれ程こだわらなくても良いかもしれません - 安くて保冷力の高いクーラーボックスをお探しの方
→3万〜5万円の投資が可能なら、他にも選択肢があります。
おすすめしない人
- 1泊キャンプ中心で長時間の保冷性を重視されない方
- 女性やお子様など重いものを持つ自信がない方
コストコのクーラーボックス「キャンプゼロ20Lロトモールド」 の評判・口コミ
コストコの「キャンプゼロ20Lロトモールド」を愛用している方のレビューは、こちら。
コストコのクーラーボックス「キャンプゼロ20Lロトモールド」は保冷力抜群で複数泊のソロキャンプ でも大活躍!
今回はコストコのクーラーボックス「キャンプゼロ20Lロトモールド」をご紹介しました。
キャンプスタイルは人さまざまなので、クーラーボックスに求める性能も人それぞれです。絶対的に「これが良い」というものはありません。
ただし、筆者のように連泊キャンプで、食材をたくさん持っていきたい、保冷性能にこだわって選びたいという方には実験の結果をよく見ていただいてご検討いただけたらと思います。正直申し上げて、個人的にはおすすめです!
機能的な説明をほとんどせず保冷実験の話ばかりしてしまったので、理科の実験レポートの様な記事になってしまいました。
筆者は、この情報が読んでくださった皆さんのクーラーボックス選びの一助になったら良いなと思って真面目に実験して記事を書いたつもりです。
ぜひ納得してキャンプギアを選んでいただきたいと思っています。素敵なキャンプライフになりますように!
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