ハニカムラボと會澤高圧、ゲームAIのノウハウ活用ドローン自律航行システム共同開発。「Japan Drone 2021」でプロトタイプ版展示

展示ブースイメージ

株式会社ハニカムラボと會澤高圧コンクリート株式会社(以下:會澤高圧)は、ゲームAIのノウハウを活用したドローン自律航行システムの共同開発を開始した。また、2021年6月14日~16日に幕張メッセにて開催される「Japan Drone 2021」で、同システムのプロトタイプ版を、HoloLens 2によるMixed Reality(以下:MR)技術と組み合わせて表現したインタラクティブ展示を実施する。

會澤高圧は、関連会社のアラセ・アイザワ・アエロスパシアル合同会社(AAA)を通じて、大型二輪エンジンを搭載した産業用ドローン「AZ-500」を開発している。大型エンジンドローン、機体格納ポート、自律航行システムが三位一体となった産業用ドローンの基本モデル「Basics」の普及を目指している。

ハニカムラボは、3D技術やMR技術を活用した開発を得意とし、2017年には米マイクロソフトがワールドワイドで展開するHoloLensおよびMRの公式開発パートナーであるMRPPの認定を受けている。

産業用の大型ドローンを航行させるにあたり、従来のように人がマニュアル操作で運用することは難しく、ドローンAIが自律的に飛行ルートを演算し航行することが求められている。

3Dゲーム開発において、敵キャラクターやNPCと呼ばれるプレイヤーが操作できないキャラクターの行動を決定するための思考ロジックは、刻々と変化する地形の状況や障害物を検知し、それを避けたり利用するようなアルゴリズムを生み出したり組み合わせたり等の手法で開発される。同システムの経路探索や思考ロジックにおいても、それらの手法やノウハウを活用して開発する。

フィジカルな現実世界で障害物となる建物等の地形情報を、全く同じ形状でデジタルデータ化(デジタルツイン)し、ドローンAIがこのデジタルツインを避けるような安全な航行ルートを自律的に作成し利用する。

Japan Drone 2021では、同システムが稼働している様子をHoloLensを用いてMRでの体験が可能なシステムを展示する。来場者がブース内に置かれているビルの模型を移動させると、デジタルツインデータも随時更新され、これを安全に避ける航行ルートを演算、更新し続ける。MRで表示されたドローンはシステムにより作成されたルートを利用し、フィジカルの現実世界に置かれたビル群を避けながら自動航行を続ける。

▶︎株式会社ハニカムラボ

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