竹島問題でIOCが回答も韓国側は激怒 バッハ会長に再び書簡〝緊急発送〟

IOC・バッハ会長(ロイター)

東京五輪ホームページにおける竹島(韓国名・独島)の表記問題で、国際オリンピック委員会(IOC)が韓国側に「政治的宣伝ではない」と問題なしとする回答を行った。

韓国のテレビ局「SBS」などによると、韓国政府はIOCに対して今回の問題の仲裁を求めていたが、IOCのジェームズ・マクラウド五輪連携局長の名義で「東京五輪組織委員会とこの問題を議論したが、独島の表記は単に地政学的な表示であるだけで政治的宣伝ではない」との内容で返答が送られてきたという。IOCが正式に今回の件は問題がなく、一切介入しないとの見解を示したわけだ。

しかし、韓国側はこのIOCの対応に激怒。韓国紙「中央日報」は「韓国政府は受け入れられないという立場だ」と韓国側の反発を報道。11日に韓国政府が文化体育観光省の黄熙(ファン・ヒ)長官の名義でIOCのトーマス・バッハ会長に対して再び仲裁を促す書簡を〝緊急発送〟した。

韓国政府は現在、東京五輪のボイコットは「検討していない」との方針を表明しているが、問題がこじれればまだまだ一波乱ありそうな雲行きだ。

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