【大相撲】御嶽海「期待されなくなったら終わり」 2場所連続2ケタ白星へ稽古に手応え

基礎運動で汗を流した御嶽海はこの笑顔

大相撲名古屋場所(7月4日初日、愛知県体育館)に向けて小結御嶽海(28=出羽海)が11日、東京・墨田区の部屋で稽古を行った。しこ、テッポウといった基礎運動などで調整。状態については「調子いですね。体も動いてきました」と手応えを口にした。

相撲を取る稽古は再開していないが、土俵では付け人に後ろからまわしを引っ張らせて押す動作を10回ほど繰り返した。

これは今月に入ってから導入したメニューで、御嶽海は「(後ろから引っ張ってもらいながら)すり足はやっていたが、対人で押しながら足を前に出すのは初めて」とした上で「最近、勢いで出られず、止まることが多い。止まったときにそこからでも持っていけるように」と意図を説明した。

周囲は2ケタ白星や大関昇進を熱望しているが、プレッシャーにはなっていないようで「期待されなくなったら終わりだと思う。そうやって言ってくれるのはうれしい」と前を向く。3年前に初優勝を飾った名古屋の土俵で存在感を発揮するつもりだ。

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