そっと見守って 国内最小のハッチョウトンボ 上天草市・白嶽の湿地

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草に止まって羽を休めるハッチョウトンボの雄。成熟すると体色がさらに鮮やかな赤色になる=上天草市

 国内最小のトンボとして知られるハッチョウトンボが、熊本県上天草市姫戸町の白嶽森林公園内の湿地で羽化し、水面の上を飛んだり、草に止まって羽を休めたりしている。

 体長約2センチで、成熟すると雄は鮮やかな赤色、雌は虎のようなしま模様になる。県内の主な生息地は白嶽と人吉球磨地方の一部。個体数の減少で県のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されており、県条例で捕獲が禁じられている。

 白嶽で観察を続ける地元ガイドの橋本英治さん(72)によると、例年は5月下旬から6月上旬ごろに羽化のピークを迎えるが、今年は少し遅めという。「数が少なくなっているので、自然環境やマナーを守ってそっと観察を」と橋本さん。8月末ごろまで楽しめそうだ。(松冨浩之)