ジャーナリストの大谷昭宏氏(75)が10日放送の朝日放送「キャスト」に出演。東京オリンピック・パラリンピックに訪れる海外メディアの行動管理について苦言を呈した。
五輪組織委はスマートフォンのGPS機能などを活用して行動を管理するとしている。GPSは常時監視ではなく、問題があった場合に確認のために使用するという。
これに大谷氏は「こんなことしたら大問題ですよ」と明言。30年ほど前に中国を取材した時のことを振り返り「我々みんな『あそこに行く』というのを公安庁に届けたわけです。すると、『こことここはダメ』とチェックをされる。でも、そんなことだと取材にならないから、勝手に行くわけです。翌日、また(取材地の希望を)出すわけですけど『こことここ、あなたたち勝手に行きましたね』と、全部尾行されてた。日本がこれからやろうとしてるのは、それじゃないですか」と疑問を投げかけた。
その上で「中にはIOCやJOCの不正を暴こうという記者も来るかもしれない。全部規制するというなら、海外から『とんでもない国だ』と大問題にされる」と指摘し「そんなこと、本気で橋本(聖子会長)さんはやろうと思ってんのかな」と首を傾げた。