巨人・岡本和真内野手(24)が11日のロッテ戦(ZOZOマリン)で、2試合ぶりの17号2ランを放った。
1―1のこう着状態が動いたのは8回だ。松原、ウィーラーの連続二塁打で1点を勝ち越すと、亀井の犠打で一死三塁。さらなる追加点が欲しいところで主砲のバットがうなりを上げた。甘く入ったフォークを振りぬくと、球場全体に「ガシャン!」と響き渡る破壊音と歓声を残し、バックスクリーン右の最深部へ突き刺した。
特大の一発でリードを3点に広げたが、これで満足しなかったのが、1か月ぶりに戦列復帰した坂本勇人内野手(32)だ。ダイヤモンドを一周して生還した岡本和をネクストサークル付近で待ち構え、ハイタッチやグータッチをすることなく「(打ったのは)フォーク?」とひと言。相手投手の球種を確認し、5番打者としてそのまま打席に向かうと、外角低めの直球を逆らわずに右前へ運び、復帰戦でいきなりマルチ安打をマークした。
相手守備のミスも絡み、坂本は若林の適時打でこの回4点目のホームを踏んだ。祝福よりも球種確認を優先して攻撃につなげる、勝利への貪欲な姿勢が垣間見えた瞬間だった。