オリックスの山本由伸投手(22)が惜しくも偉業を逃した。11日の広島戦(京セラ)で山本は6者連続を含む出場打者全員から三振を奪うなど、7回まで無安打無失点無四球の〝完全投球〟を披露。カーブ、スライダー、ストレートとすべてが切れ味鋭く、まったく付け入るスキを与えなかった。7回に味方に3点の援護をもらい、お膳立てが整ったか、に見えた。
しかし、場内がざわつき始めた8回、あとアウト6個に迫った中で先頭の鈴木誠に中前に運ばれ、27年ぶりの完全試合達成はならなかった。山本は8回を113球、2安打、無失点、無四球、自己最多の15奪三振で交代。
6勝目をマークした山本はお立ち台で「リードのおかげでカーブを思い切って投げることができた。完全? 調子がよかったので3回くらいから意識してやれました」と笑顔を見せた。