西武は11日の中日戦(メットライフ)を5―6で敗北。守備、走塁でのミスが響いた。
先発・高橋光成投手(24)が2点を失った後の4回。先頭に出塁を許すと遊撃・山田遥楓内野手(24)がゴロを処理した高橋からの二塁送球をそらす痛恨の失策。さらに一塁・山川穂高内野手(29)がバント処理で悪送球。二塁・呉念庭内野手(28)の野選なども重なり、高橋は自責2ながら5失点でマウンドを降りた。
5回に山川が〝挽回〟の9号2ランを放つも、7回一死三塁から山田がこの日2失策目となる悪送球で1失点。それでも8回に呉、山川の連続適時打でなんとか1点差までこぎつけた。
9回、中日の抑え又吉から二死一塁と場面を作ると辻発彦監督(62)は左ハムストリングの張りでスタメンを外れている中村剛也内野手(38)が代打でコール。球場のボルテージも最高潮に達し、中村は外角低めの直球を巧みに捌き打球は右中間へ。すると一走・岸潤一郎外野手(24)が一気に激走。しかし送球が乱れることもなく、あえなく本塁タッチアウトで試合終了。3失策にボーンヘッドが響く痛い敗戦となった。
試合後、辻監督は岸の走塁について「やっぱり次のバッター考えたら、森もいたわけだからまぁそう考えるとね」としながらも「責められないし、やっぱそのカットマンがちょっと崩れたってところで勝負しかけたんだろうね」と責任を背負わせることはなかった。