山本由伸“無双”で交流戦首位! オリックスに「カネの雨」が降る!?

文句なしの好投を見せたオリックス・山本

オリックスに〝賞金の雨〟が降る? 11日の広島戦(京セラ)は、エース・山本由伸投手(22)が8回2安打無失点、15奪三振の〝無双投球〟で4―0と快勝。ついにリーグ単独3位に浮上した。引き分けを挟んで4連勝とし、約3年ぶりの貯金1。交流戦も単独首位に立ち、その勢いは止まらない。

中嶋監督は「これ以上ないピッチングでした。すべてのボールをしっかり操って完全に支配していた」と、7回までパーフェクトピッチングを披露したエース右腕に感服。貯金については「いきなり増えるわけではない。ひとつ一つやっていこうと思います」と気を引き締め、6勝目をマークした山本も「やっと3位まで来たけどまだまだ上を目指してやっていく」と前を向いた。

チームの大奮闘に球団も報いる覚悟だ。球団関係者は「選手会から賞金の要望があるなら、なるべく応えてあげたいと思う。コロナで減収の影響はあるけど、できる範囲で労に報いてあげたい」としている。オリックスでは選手会から要望があった場合、基本的に勝率が5割以上を目安に大事な試合で勝利賞、敢闘賞などを出してきた。中嶋監督はその慣習をよしとせず、しかも借金生活が続いていたことで選手会もおとなしくしていたという。

それが3位浮上で約3年ぶりの貯金生活となり、交流戦も単独首位。予想を覆す大健闘をしていることで球団の財布のヒモも〝緩和〟。交流戦優勝ならスポンサーから3000万円の優勝賞金が贈られるが、それとは別に予算から捻出する考えだという。ニンジンが用意されればさらに勢いが加速するかもしれない。

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