ロッテ上位浮上へ 19歳・佐々木朗希に特別ミッション「鷲鷹ハンター」起用も

11日に抹消されたロッテ・佐々木朗

上位進出の急先鋒に抜擢か。ロッテ・佐々木朗希投手(19)が早くも上位チームを引きずり下ろす〝切り札〟として起用される可能性が浮上している。

佐々木朗は10日のヤクルト戦(ZOZOマリン)で今季3度目の先発。白星こそつかなかったものの、自己最長となる6回を投げ4安打1失点の好投を見せた。武器である直球の最速も155キロをマーク。1試合ごとに着実に成長する姿を見せている。

この急成長ぶりを目の当たりにしたからだろう。チーム首脳陣は次回登板に向け秘策を練り始めている。それが現在リーグ上位を走る楽天、ソフトバンク戦に怪物をピンポイントでぶつけていくプランだ。

ロッテの先発陣は石川が今月上旬に右ヒジ関節のクリーニング手術を受け離脱。開幕から先発、中継ぎとして奮闘したルーキー左腕・鈴木も二軍での再調整を余儀なくされている。先発投手のコマ不足気味は否めない一方、佐々木朗には先発の目途が立ち始めている。

ただ、中6日の先発ローテーションで回すほど19歳の肉体は頑丈ではない。そこで、今後はこれまで通り登板間隔を十分に空けながらも、ペナント争いで上位を争う楽天、ソフトバンク戦に佐々木朗の登板日を設定。剛腕に「鷲鷹撃退」の役割を担ってもらおうというわけだ。

11日に登録を抹消された佐々木朗の一軍再登録は最短で今月21日だが、22日からは本拠地でソフトバンクとの3連戦が組まれている。このどこかで怪物を登板させ、再び10日前後の休養を挟めば7月2日からの本拠地での楽天3連戦、または同6日からの本拠地でのソフトバンク2連戦にも投入できる。

井口監督は11日の試合前に、今後の佐々木朗について言及。「しっかり調整させたい。だんだんと球数もイニングも増えてきているので、疲労がこれから蓄積してくる。しっかりと疲労を取らせてから次回に向けたいと思います」と話していたが、もはや戦力として欠かせない存在になりつつある背番号17。令和の怪物がいよいよ宿敵退治に動き出す。

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