対応割れる神奈川の海水浴場 平塚、茅ケ崎、三浦が開設、大磯は中止

ササンビーチちがさき

 今夏の海水浴場開設を巡り、大磯町は11日、大磯海水浴場の開設中止を発表した。

 一方、平塚市は湘南ベルマーレひらつかビーチパーク海水浴場を、茅ケ崎市はササンビーチちがさき海水浴場を、それぞれ2年ぶりに開設すると発表した。

 三浦市は三浦海岸、荒井浜、和田の3海水浴場が7月2日以降、開設されると発表した。

 【大磯】大磯町は大磯海水浴場の中止について、新型コロナウイルス感染拡大を考慮した。

 中止は2年連続。町はライフガードや警備員を配置して海岸の監視や啓発を行う。

 町産業観光課によると、同海水浴場には昨年、閉鎖にもかかわらず約2万人が訪れたという。同課は「安全な運営が困難だと判断した。来訪や遊泳は控えてもらいたい」としている。

 【平塚】平塚市の湘南ベルマーレひらつかビーチパーク海水浴場の開設期間は7月22日~8月31日。場内放送や警備員の声掛けで、密集しないよう呼び掛けるなど感染防止に取り組む。

 期間中に緊急事態宣言が発令されるなどした場合は閉鎖する。

 海水浴場を封鎖した昨年は、例年遊泳エリアとならない花水川河口付近で水難事故が発生。市は、海水浴場を開設して遊泳エリアを示すことで危険場所での遊泳を防ぐ狙いもある。

 市みどり公園・水辺課は「感染防止対策を講じれば感染リスクは低いと判断した。パトロールもしていきたい」としている。

 【茅ケ崎】茅ケ崎市のササンビーチちがさき海水浴場の開設期間は7月17日~8月31日。開設に当たり、県のガイドラインに基づく独自の感染症対策を策定。SNS(会員制交流サイト)などを通じ海水浴場の混雑状況を随時発信するほか、飲酒は海の家内に限定する。

 緊急事態宣言が発令された場合は、開設・運営を再検討する。

 【三浦】開設期間は和田(3軒)が7月2日から、三浦海岸(2軒)と荒井浜(3軒)が同16日から始まり、いずれも8月31日まで。

 今後、県のガイドラインを参考に、市が事務局を務める対策協議会で新型コロナウイルス感染症対策のルールを定めるとしている。

 大浦と横堀は昨年と同様、開設されない。

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