石木ダム事前協議 反対住民に改めて求める 長崎県が文書送付

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業を巡り、県は11日、水没予定地に暮らす13世帯の反対住民に対し、中村法道知事との対話に向けた事前協議を改めて求める文書を郵送した。詳しい内容は明らかにしていない。
 住民側は対話の条件として「工事の中断」を求めている。県は、仮に中断する場合の期間なども含めた条件を詰める事前協議の場を設けたいとして、5月21日付で13世帯に文書を送付。参加者5人程度を決めて回答するよう申し入れていた。これを受け住民側は4日、知事宛に文書を送り「工事を即時中断して話し合いができる環境をつくって」と求めたが、事前協議についての言及はなかった。
 県河川課は「住民も求めている静穏な環境での話し合いに向けて、条件の整理をしたい」としている。

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