立花孝志氏の入院で古い党の戦略変更? 党関係者「無理しない」は従来通り

立花孝志氏

党首入院で戦略変更? 古い政党から国民を守る党(古い党)が千葉・船橋市議補選(欠員1=13日告示、20日投開票)に「無理しない」方針を打ち出した。立花孝志党首(53)が新型コロナ感染による入院で批判も出る中、コロナ対策ということか?

古い党にとって、市議補選はただの選挙ではない。船橋市は立花氏が初めて議員に当選し、現在も党本部が置かれている“ホーム”ともいえる場所。次期衆院選や来年の参院選に向け、この補選を立花氏は諸派党構想の実験場と位置付けている。

「HAGE党」「NHKから国民を守る党」「動物愛護党」などワンイシューの政治団体の候補者を5人も立候補させ、どの政党名の候補が有権者の支持を得るかのテストを行うというわけだ。

ところが、当の立花氏は今月8日に新型コロナ陽性が判明し、11日には都内の病院に入院を余儀なくされた。

柏市議の大橋昌信副党首(45)が代わりに陣頭指揮を執るが、ポスター張りなどの党支援者に向けた案内では「演説なし」「安全運転でお願いします」「当日貼りきれなくてもOK」と、無理をしないようにとのお達しが出ているのだ。

立花氏のコロナ感染を巡っては、5日に新宿駅前で行われた街頭演説会に参加していたことや「ただの風邪と言っていたのに入院とは」とネット上で批判されていた。

コロナ対策に万全を期す方針に切り替えたのかと思いきや、党関係者は「党首の入院とは関係なく、ウチの選挙はお金をかけない。活動も緩く、ネットで訴えるスタンス。従来通りの通常運転です」と話す。

立花氏のコロナ感染の影響はないというが今後、入院までした立花氏がコロナへの考え方や街頭演説のあり方を見直す可能性もあり、今後の選挙では大きく変わるかもしれない。

© 株式会社東京スポーツ新聞社