『SSFF & ASIA 2021』がついに開幕!オープニングMCに山田孝之と剛力彩芽が登場!

米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)。映画祭開催に先駆け、6月11日にCUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にてオープニングセレモニーが開催された。

本年の映画祭オープニングには、光沢のある鮮やかな黄色のロングドレスに身を包んだ剛力彩芽と山田孝之が登場。過去に映画祭にゲスト参加した剛力は「昨年はゲストとして登壇しましたが、まさか今年もステージの上で、しかも司会として映画祭の開幕を見届けられるのは夢のようです」と、司会をする意気込みを語る。剛力と同時に登場した山田からは「僕は2017年にシネマファイターズという映画制作プロジェクトで別所さんとご一緒し、“登壇者”としてセレモニーに出演しました。今回はまさかのオープニングMCとしての出演で、SSFF & ASIA大丈夫か!?と思いましたが、いま後ろの画面に自分が映っていることに気がつき、急に緊張してきました」と映画祭開幕のオープニングMCを務める興奮を伝えた。

また、本映画祭代表である別所哲也は、無事23回目の映画祭を迎えられたことへの感謝と共に、「23年の歴史で初めてオープニングを袖で楽しみました。現在進行形で映画業界を支えるお二人に今回お越しいただき光栄です。初共演のお二人ということで、これを機に様々なプロジェクトも生まれてほしいですね!」と2人へコメントした。そして、今年の映画祭のテーマ「CINEMADventure(シネマドベンチャー)」に触れ、「ベンチャー(開拓・新しいもの)」 精神で、人々を 「アドベンチャー(冒険・探求心 )」 へと導き、どんな状況であってもエンターテイメントのすばらしさを発信するという決意を改めて語ると共に、本イベントが世界に向けて生配信されていることを発表した。

そして、オープニングを務めた剛力と山田が、それぞれ参加するプロジェクトをどちらが先に発表するか、じゃんけん一本勝負をすることに! 山田の「ズルをします!」という宣言も打ち破り、見事グーを出して勝利した剛力は“未来の映画業界を支える日本人クリエイターの活躍の場を増やしたい”という想いのもと、昨年から始動した「クリエイターズ支援プロジェクト」の中から大森歩監督の「卵と彩子」のショートフィルムを発表。剛力主演の短編映画の上映で映画祭がスタートした。

シングルマザーの女性を演じるにあたり、「妊娠・出産は私も監督も経験がなかったので、話し合いながら進めました」とコメント。司会の別所が印象的なシーンとして挙げた海辺で猫が登場するシーンは実は偶然の産物と聞き、山田が「映画の神様が現れたシーンだったんですね!」と、剛力が企画段階から参加した作品について、コメントした。

じゃんけんに負けてしまい悔しそうな表情の山田だったが、自身が携わる「ミラーライアーフィルムズ」プロジェクトの阿部進之介と伊藤主税(いとうちから)を呼び込み、「だれでも映画が撮れる時代」の短編映画製作プロジェクトをテーマに掲げ、豪華俳優陣などが参画する本プロジェクトを発表。「ミラーライアーという俳優を支援するプラットフォームの活動から派生し、ショートフィルムを撮影するプロジェクトが立ち上がりました。皆さんにメッセージで“10分くらいで映画を作ってみませんか?”と、声をかけました。クリエイターを発掘・育成することが目的なので、既に活躍されている方、期待される方、未経験の方など、みんな全員で一緒に作るということをやってみよう、というプロジェクトです」と山田が説明した。

このセレモニーでは、グランプリが発表される6月21日のアワードセレモニーに先駆け、計5つの賞の発表・表彰及び、映画祭と企業によるショートフィルム制作プロジェクトの完成発表などが行われた。

各部門の優秀賞作品の発表で盛り上がる中、本映画祭のプロジェクトの一つであるブックショートARUHIアワード大賞受賞作品の『俺の海』に出演している紺野まひる、和田正人、髙橋大翔がステージに登場。大切な「ある日」、新しい生活、マイホームの3つのテーマを設定し、7,000字以内の短編小説を募集する「ARUHIアワード」の中から選ばれた大賞受賞作品をショートフィルム化した。都会の喧騒から離れ“海沿いの一軒家”に越してきた家族を物語が丁寧に描かれた本作品に夫婦役で出演した紺野と和田は、「僕自身、コンビニもないような高知の田舎で生まれたので、煌びやかな都会の暮らしに憧れがあり、東京に来ました。だからまた、都会から田舎町に移住するというのは、将来的に考えになかったのですが、この台本を読んだとき、改めて自分にもこのような居場所が見つかるといいなと思いました。この作品は、“距離感”が大事になっています。自分にとっても誰かにとっても、心豊かになれる距離感はどんなものなのか、一度足をとめて考えるきっかけになってほしい作品です」と作品を紹介。白いドレスを身にまとい登壇した紺野も「今回は家の中を力強く、照らす太陽のようになろうと演じました。今、新しく一歩踏み出す方の背中を押すような作品になっているので、リラックスしながら見ていただき、見終わったあと誰かに連絡したくなるような作品になっています」と、二人の夫婦の芝居の雰囲気が伝わるような和やかな様子で本作品の魅力を語った。

昨年新たに設立し、本年で2年目を迎える株式会社アミューズと映画祭が実施する「アミューズミュージカルショートフィルム企画コンペティション」の最優秀企画発表では寺脇康文がプレゼンターとして登壇。作品について「最初に台本を読んだとき、このご時世の中でホッとするような、ハッピーエンドで終わる作品を見たいと思っていたので、ぴったりな作品で嬉しかったです。いろいろな経験を積んだ子供と、これから経験を積む子供のやりとりを楽しんでいただきたいです」とコメント。また、剛力から、これから寺脇と別所哲也がミュージカルにてWキャストを務めることを振られ、「ミュージカル公演にて長丁場になりますが、別所さんとこれから苦楽を共にし作品を楽しんでいただけるようにしたい」とミュージカルへの意気込みも語った。

オープニングセレモニー最後の賞では、「グローバルスポットライトアワード」を発表。時代の変遷と共に映像制作の状況や表現発信方法も変革を続け、今や誰もがあらゆるデバイスを通して、自身のクリエイティビティや感性、問題提起を世界に向けて発信し、共有し合うことが出来るようになっている。本アワードは、その計り知れない可能性もスポットライトを当て、ショートフィルムが切り拓く世界が繋がる道を応援したいと、本年に新設されたアワードとなる。ビリー・アイリッシュ プロデュース作品やジュード・ロウ&ラファティ・ロウ主演作品など、世界で活躍する方々がオンラインプラットフォームで発表する注目を集めた作品がノミネートされた。

セレモニーのフィナーレでは、映画祭アンバサダーのLiLiCoも登場。最後に上映するショートフィルムの紹介を賭けて、山田、剛力、別所の4名で再びじゃんけんを。オープニングで勝利を収めた剛力が、今回もグーで独り勝ちし、剛力による作品名紹介と締めのご挨拶で、会は終了した。

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