エンゼルス・大谷は自打球で悶絶直後に適時二塁打 ピンチに161キロ計測で三振切り

自打球を当てて治療を受ける大谷(ロイター=USA TODAY)

エンゼルスの大谷翔平投手(26)は11日(日本時間12日)に敵地フェニックスでのダイヤモンドバックス戦に今季6度目のリアル二刀流「2番・投手」で出場し、3回に右中間に適時二塁打を放った。投げては最速100マイル(約161キロ)をマーク。DH制のないナ・リーグ球団との交流戦で今季6度目のリアル二刀流での出場だ。球団によるとナ・リーグ球場で先発投手が4番以上に入るのは史上初だという。

大谷の絶叫が響いたのは1―0の3回二死一塁だった。マウンドは相手先発のケリー。1ストライクからの2球目、内角のフォーシームを強振した打球は右ヒザの内側を直撃したのだ。メディカルチェックを受け、打席に復帰したものの、表情はゆがんだままだ。しかし、カウント2―2からの6球目、内角のツーシームを足らえると打球速度115マイル(約185キロ)の弾丸ライナーは右中間を真っ二の適時二塁打。右ヒザを気にするそぶりを見せたが、続くレンドンの左前打で3点目のホームを踏んだ。

自打球の影響が心配された3回のマウンドでは四球と内野安打で二死一、二塁のピンチで3番カブレラへの初球は100マイル(約161キロ)をマーク。カウント2―2からの5球目、99マイル(約159キロ)の直球で空振り三振に仕留めた。

バント安打と中堅二塁打で招いた4回一死二、三塁では7番ケリーをカウント2―2から98マイル(約158キロ)の直球で空振り三振。続くアーメッドは99マイルの直球でカウント1―2と追い込むと。4球目のスライダーでバットに空を切らせた。

初回一死無走者はフルカウントからの6球目、内角のカーブを振り切ったが一ゴロに倒れた。

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