44歳のバイメルがパドレスとマイナー契約 6年ぶり復帰目指す

日本時間6月12日、44歳のリリーフ左腕、ジョー・バイメルがパドレスとマイナー契約を結んだことが明らかになった。バイメルがメジャーでプレーしたのは2015年が最後(マリナーズで53試合に登板)であり、マイナーでも2016年にロイヤルズ傘下AAA級オマハで12試合に登板したのが最後となっている。「ジ・アスレチック」のデニス・リンによると、バイメルはチーム傘下AA級サンアントニオに配属され、6年ぶりのメジャー復帰を目指すようだ。

バイメルは2001年にパイレーツでメジャーデビュー。この年は先発とリリーフを兼任して自己最多の7勝を挙げたが、メジャー3年目の2003年以降はリリーフに完全転向し、先発登板は1度もない。パイレーツ、ツインズ、デビルレイズ、ドジャース、ナショナルズ、ロッキーズ、再びパイレーツと多くのチームを渡り歩きながら11年間プレーしたが、2012年からの2シーズンはメジャーでの登板なし。2014年にマリナーズでメジャー復帰を果たして56試合で防御率2.20の好成績をマークし、翌年も53試合に登板したが、メジャーでのプレーはこの2015年が最後となっている。

2016年はロイヤルズ傘下AAA級オマハ、2017年は独立リーグでプレーし、リンによると、バイメルがプロ野球の世界でプレーしたのはこの2017年が最後。ただし、リンはバイメルが現在も90マイル中盤の速球を投げられることを伝えている。また、2001年に殿堂入りの名打者トニー・グウィンに現役最後の本塁打を献上したのがバイメルであることも付け加えている。

今季のメジャーリーグでは、スコット・カズミアー(ジャイアンツ)がドジャースでプレーした2016年以来5年ぶりとなるメジャー復帰を果たしたが、カズミアーより7歳年上のバイメルは、それを上回る6年ぶりのメジャー復帰を目指す。メジャー通算成績は676試合で防御率4.06と平凡だが、90マイル台中盤の速球を投げる44歳のサウスポーは再びメジャーのマウンドに立つことができるだろうか。

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