【レスリング】プレーオフで敗れた樋口は「しっかり心を休めたい」「申し訳ない気持ち」

樋口黎

レスリングの東京五輪男子フリー57キロ級代表プレーオフが12日、都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた。16年リオデジャネイロ五輪銀メダリストの樋口黎(25=ミキハウス)は、2017年世界王者の高橋侑希(27=山梨学院大職)に2―4で敗れ、2度目の五輪出場はならなかった。

樋口は「いろんな人の犠牲の上でレスリングができていた。まわりの人の期待に応えられず、本当に申し訳ない気持ちでいっぱい」と話した。

タックルでポイントを奪い、試合残り1分30秒の時点でもタックルに入ったが、高橋に体を返された。「何が一歩及ばなかったか分からないが、自分の攻めるレスリングができたんじゃないかと思う」と振り返った。

57キロ級では体が大きく、脂肪も筋肉量も極限まで減らす減量とも戦い、ライバルとの決戦を迎えた。「減量は自分でも課題の部分。自分のベストの状態にもってこようと、全力で努力してやってきた。本当にいろんな人に感謝の気持ちを持ち続けたい」と振り返った。

リオ五輪で日本中を沸かせた銀メダリスト。今後について「僕の東京五輪は終わってしまった。減量中にずっとネガティブというか、暗い気持ちになってしまったので、しっかり心を休め、どうしていくか気持ちの整理をつけながら考えていきたい」と話した。

© 株式会社東京スポーツ新聞社