楽天・田中将大投手(32)が、阪神・大山に8号先制2ランを浴びた。
12日の阪神戦(楽天生命)に先発登板した田中将。立ち上がりから制球、球のキレとも良く4回二死まで一人の走者も許さない完全投球を見せていた。
右腕に異変が生じたのは2―2と追い込んだ3番・マルテの7球目だった。自信を持って148キロストレートをアウトローへ決めにいったが、芦原球審の右手は上がらずにボール判定。三塁ベンチに帰りかけた田中将は思わずバックスクリーン方向へ体を反転させ苦笑いを浮かべた。
結局、フルカウントからマルテを歩かせこの日の初出塁。気持ちを整理できないまま続く大山の2球目、145キロストレートを右翼スタンドへ8号2ランとされパーフェクトゲームが一転、2点の先制を許すビハインド展開となった。
さらに続く怪物ルーキー・佐藤輝に低めのストレートを右前に弾き返され第2打席で初安打を許すことにもなった。
わずか1球の判定が招いた2失点。これで田中将の被弾数は8本となった。