高齢者が学ぶ「Zoom」交流 川崎、定員3倍超す応募

菰田さん(左)からZoomの使い方を学ぶ参加者=川崎市中原区

 川崎市社会福祉協議会は8日、初心者向けのオンライン交流研修を市総合福祉センター(エポックなかはら、中原区)で開いた。市内の高齢者らが参加し、パソコンやスマートフォンでビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」の使い方を学んだ。

 コロナ禍で地域活動の中止が相次ぐ中、オンライン交流の理解を深めようと企画。定員50人のところ175人から応募があり、枠を増やして対応した。

 講師は高齢者のIT利用を支える「NPO法人川崎スマートライフ推進会」(同区)理事長の菰田浩さん。ズームの利点について「何人かで互いの顔を見てコミュニケーションを取れる」と述べ、オンライン交流を実演しながら背景の選び方などポイントを解説した。区内に事業所があるNECグループの社員でつくるボランティア団体「NEC玉川プロボノ倶楽部」の4人も使い方を指導した。

 受講した私立保育園園長の女性(66)=同区=は「保護者懇談会をズームで開くことになり参加した。録画機能を使ってみたい」と話した。

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