【MLB】大谷一問一答 ボーク連発2失点を猛省「もう少し冷静に」自打球直撃の右膝に「痛み」

3回に自打球が右膝に直撃し苦悶の表情を浮かべるエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

3回に右膝に自打球が直撃した「多少の硬さはありますけど、そこまでかなと思います」

■エンゼルス 6ー5 Dバックス(日本時間12日・アリゾナ)

エンゼルスの大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、敵地・ダイヤモンドバックス戦で「2番・投手」で6度目の投打同時出場した。2度のボークがあったが、5回8奪三振5安打2失点と力投。3勝目は救援陣が崩れてお預けとなった。バットでは3回に自打球が右膝に直撃しながらも右中間適時二塁打。7回には右越え二塁打を放ち、2試合ぶり今季17度目のマルチ安打をマークした。チームは延長10回で6-5で競り勝ち4連勝。地区3位に浮上した。

――右膝に自打球を当てた。
「今もまだ多少の硬さはありますけど。でも、そこまでかなと思います」

――ボークの判定について思うことは。
「どうですかね。直接、審判の方と話していないので。映像で振り返った感じでは僕の中ではそうでもなかったかなと思いましたけど。でもスズキさんは(2つ目は)『一塁だったらボークじゃない』と言われていたらしいので。止まっているか、止まっていないかではないのかなと思います」

――主に真っ直ぐとスプリットの2球種だった。状態が良かったのか。
「というより乾燥もすごいしていたので。真っすぐもそんなに良くはなかったんですけど、スライダーも抜け気味だなと感じていた。真っすぐとスプリットにしようかなと思っていましたけど。スプリットも滑って、あまり変化していなかった。なんとか騙し騙しで投げていった感じかなと思います」

――降板後の7回に右越え二塁打を放った。
「投手の仕事としてはその時点で終わっているので。その後に勝ちが消えるか、どうかは正直あまり関係ないですし。最終的にチームがそこから勝つかどうかが大事なので。いい集中力を持って打席に立つことが出来ましたし、打席に関してはほぼ満点だったかなと思います」

――大谷選手は1つ目はプレートを外している、2つ目はセットポジションが止まっているという認識だったか。
「1つ目はまだ確認できてないので。審判に聞いた感じでは『外すより早く上体が動いている』という判断だったのかなと思うんですけど。2つ目はまだ話してないので。どこをどう取ったのかは、まだハッキリしていないですね」

試合後にボーク不満顔を客観視「久々にマウンドでイライラしてしまった」

――自打球を当てた後の投球。球速も上がっていた。
「やっている間はそんなに痛みは。『張りがあるな』ぐらいだったんですけど。外野に行った時の方が逆に集中力も多少切れて、痛みを感じていたので。投げている時はそんなに感じてはいないですね」

――納得できないボーク判定。それでも投げないといけない。メンタルの難しさは。
「そうですね。久々にマウンドでイライラしてしまったのかなというところがある。そこら辺はまだまだという感じかなと思うので。どういう状況でも抑えることに徹することができればいいのかなと思います。5回を投げきったという意味は、そこは1つ良かったところではあるのかなと思います」

――マウンドでイライラしたと。区切りを付けるための工夫はあるのか。
「終わったことなので。正直そんなに考えても仕方ないのかなと思うんですけど。そこでいかに早く切り替えることができるかが大事なところなのかと。打たれることに関しては自分の力が足りていないということなので納得できる部分が多いのかなと思うんですけど。そういう微妙なプレーの時に、もう少し冷静にいられるかどうかは、何も野球だけではない。日々から精神状態が作れるようになれば、もっともっといいんじゃないかなと思います」

――今季は昨季に比べて高く遠くに打球を飛ばしている。左足の回復だけでなく取り組みも変えているのか。
「打球を上げようとは正直、思ってないですね。いい角度で上がることに関して言えば、いいフォームで打っていれば、勝手に上がっていってくれると思っているので。ただ、今年に関して言えば、逆方向のスピンのきいた打球よりかは、やっぱり芯で捉えた打球の方が飛ぶなという印象を受けるので。逆方向もそうですし、センター方向に上がりすぎた打球とか。昨年までだったら入っているのかなという打球が入っていない。そこら辺はボールの影響かなと思っています」

――今季9試合目の登板。あと1登板で2018年の10登板となる。
「1試合1試合、本当に頑張りたいと思っていますし。今日も5回以上、6回、7回を投げないといけないところではあるので。1回1回を大事にしながら。1イニング1イニングの積み重ねで最終的にシーズンが終わればいいのかなと思っています」(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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