【大相撲】貴景勝が明かす〝横綱戦〟への思い 「集中して戦い続けることが千秋楽につながる」

横綱戦への思いを語った貴景勝

大相撲名古屋場所に向けて大関貴景勝(24=常盤山)が12日、東京・板橋区の部屋で稽古を行った。すり足やテッポウといった基礎運動や立ち合いの確認、ぶつかりなどで調整。稽古後は代表取材に応じ「横綱戦」への思いも口にした。

自らのペースを崩すことなく体を仕上げている大関は、状態について「まだまだ。自分の感覚があるので、それに向けてやっている。体ができたら、そこから実戦をやっていく」と説明。また、相撲を取る稽古を再開していないものの「近づいてきているという感じはある」と話した。

来場所、綱取りに挑戦する大関照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)とはV争いを続けて本場所を盛り上げている。昨年11月場所は決定戦の末、自身が優勝を飾り、春場所、夏場所は相手に賜杯を譲った。少なからず意識していることは間違いないが、貴景勝は「自分が強くなるしかない。いろんな目標があるけど、とにかくしっかり鍛えて自分の能力を上げることに集中してやっていきたい」と強調する。

一方、横綱白鵬(36=宮城野)が進退をかける意向を示しており、横綱戦にも注目が集まる。貴景勝は「横綱とやれるというのは頑張らないと、勝たないとという気持ちもあるけど、そこまでに初日や2日目、3日目があってのこと。その日に集中して戦い続けることが千秋楽につながってくる」と気を引き締めた。

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