ライオンズの若き龍・綱島龍生選手の活動報告 〈12〉勝負の年 今年こそ1軍 走攻守レベルアップへ

 埼玉西武ライオンズ、綱島龍生内野手(20、糸魚川白嶺高出)が4年目の今季に1軍昇格の目標を立て、強い決意で臨む。

 昨季は平良海馬投手(21)がパ・リーグ新人王を獲得するなど、同期入団の選手が軒並み1軍でプレーし活躍した。「周りがみんな1軍で出ているので、一年を振り返って悔しい気持ちが大きい」と率直に話す。

 課題とする守備はシーズン終了後の「みやざきフェニックスリーグ」などで、現役時代守備の名手だった松井稼頭央2軍監督(45)からマンツーマン指導を受けた。

 「めちゃくちゃ貴重な時間だった」と振り返る練習で、打球を自分の体に引き寄せて吸収するような形で捕球する感覚を反復した。「最後の方は感覚をつかめた」と大きな収穫を得た。

守備練習する綱島選手(昨年10月、©SEIBU Lions)

 打撃で心掛けているのは「相手に嫌がられるバッター」。追い込まれてもファールで粘って出塁する。「自分はクリーンアップに入るバッターではない。1、2番を目指し、塁に出て、しっかりと仕事ができるように」と役割を自覚する。

 高校時代から自信のある足だが、2軍戦でも盗塁は少ない(昨季は2個)。ソフトバンク周東佑京選手(24)の活躍で盗塁や走塁が脚光を浴びており、「周東さんを見ていても足は大事。それだけで生きていけるし、自分にも盗塁が求められている」と言い聞かせる。

 4年目の今季、あらためて「自分の中で勝負の年。死に物狂いでやって、1軍で出ることを目標に頑張っていきたい」と決意。地元糸魚川市民には「大火やコロナに大雪で大変ですが、耐えた先にいいことがあると思います。自分は1軍に行くことが一番の貢献だと思うので、元気づけられるように頑張ります」とアピールした。

年末年始に帰省した際に再会した、糸魚川白嶺高野球部の丸山卓真監督(左)と綱島選手。恩師は「必死に頑張れ」とアドバイス(マスクを外して撮影)
ティー打撃で打ち込む綱島選手(糸魚川白嶺高で)

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