楽天・田中将4敗目 石井監督は佐藤輝の一発に「二死2ストライクから…慎重にいけば防げた」

勝ち星に恵まれない状況が続く楽天・田中将

楽天・田中将大投手(32)が12日の阪神戦(楽天生命)に登板し7回5安打3失点で4敗目(2勝)を喫した。

4回にマルテの四球から大山に8号2ラン、6回には佐藤輝に16号ソロを許した田中将は今季7度目のクオリティ・スタート(QS=6回以上を自責点3以内)も黒星を喫した。

試合後、本人は「前回の登板(5日の広島戦)に比べたら(状態は)全然よかったと思います。(大山の2ランは)投げミスではないので、うまくとらえられたなという感じです。(佐藤輝のソロも)あのボールも特に投げミスではなく、しいて言えばワンバウンドしてしまう低さで行きたかったですけど、それでもそんな甘い球ではなかった。うまく打たれました」と要所で浴びた2発を振り返った。

一方で、石井監督は「しっかり低いボールもキープできていましたし、いいボールも来ていたんですけど、2本のホームランはちょっともったいなかった」と田中将の109球を総括しながら、6回二死から佐藤輝に許したソロ弾にこう注文をつけた。

「2アウト、2ストライクからのホームランはもう少し慎重に行けば防げたホームランだった。チャートを見ても(スライダーが)いい所に来ていて佐藤君がうまいと思うんですけど、あの状況で結構選択肢がある中でというところではありましたね。結果論なんですけど、2ストライクノーボールから、いいボールはいいボールでしたけど、ホームラン打者に行くところではなかったのかなと思います」

今季9戦に登板し7試合でQSをマークし確実に試合を作りながら2勝4敗、防御率2・90と勝ち星に恵まれない田中将。打線と田中将の歯車ががっちりと噛み合うのはいつになるのだろうか。

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