オリックスが交流戦V 中嶋監督「もっと喜んでもらえる結果を秋に見ていただけるよう頑張る」

交流戦Vもオリックス・中嶋監督(背番号78)は淡々と出迎えた

オリックスが11年ぶり2度目の交流戦優勝を決めた。12日の広島戦(京セラ)を、田嶋の好投と福田の決勝打で3―2と勝利。楽天、中日、DeNAが敗れたことで最終戦を待たずして優勝が確定した。

中嶋監督は「特に感想はありません。(優勝は)とてもいいことだとは思いますが、まだまだ試合は続きますからね」と淡々と話しながらも「選手たちが本当によく頑張ってくれたということだと思います。(MVPは)全員ですね。誰1人欠けてもこのような成績を上げることはできなかったと思う」と選手をねぎらった。

初戦カードのDeNAにこそ負け越したが、その後は5カード連続勝ち越しで11勝5敗1分けと勢いは止まらなかった。T―岡田、杉本、吉田正、福田らが打線を引っ張り「後ろにつなぐ、ためる、粘るができている」(中嶋監督)。

先発陣も9日の巨人戦の宮城、11日の広島戦の山本が完ぺきな投球を披露。チームに3年ぶりの貯金をもたらし、リーグ3位に浮上させた。苦戦したリリーフ陣も離脱していた平野、ヒギンス、沢田が合流して試合終盤を締めた。

投打にバランスが取れてきたオリックスだが、もちろん交流戦Vは通過点。指揮官はこの日が無観客だったことに触れ「もっと喜んでもらえる結果を秋に見ていただけるように頑張ります」と力を込めた。本番はこれからだ。

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