流経大ラグビー部 関係者含め76人が新型コロナ陽性

コンタクトスポーツの感染対策の難しさが浮き彫りに(写真はイメージ)

流通経済大学ラグビー部に多数の新型コロナウイルスの感染者が出る事態が起こった。

同大によると、10日に龍ヶ崎キャンパス(茨城)に通うラグビー部の学生6人にPCR検査の陽性反応が出た。それを受けて、管轄保健所の指導により、濃厚接触者としてみなされた学生(全部員)、スタッフにもPCR検査を実施し、11日に新たに70人の陽性者が確認され、陽性者は計は76人となった。同部は活動を停止し、全部員の外出自粛などの措置を取った。さらに部員の通う龍ヶ崎キャンパスを26日まで閉鎖する。

接触機会の多い競技の性格上、1人の陽性者から一気に多数に広がったとみられるが、こういったことはラグビーだけに限らない。現在の国内感染状況を踏まえると、開幕まで2か月を切った東京五輪の団体競技でも1人の感染者からクラスターが発生する可能性は否定できない。

ただでさえ低い大会組織委員らが旗印とする「安心・安全」の信頼度は、さらに揺らぎそうだ。

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