【アニソン四半世紀】ASIAN KUNG―FU GENERATION「リライト」アニメ映像との相乗効果で魅力アップ

Asian Kung Fu Generation「リライト」CDジャケット

これまではアニソンがメインのアーティストや声優による曲を中心に取り上げてきたが、今回は泣く子も黙るASIAN KUNG―FU GENERATIONである。実はアジカン、アニメのテーマソングを手掛けることが意外に多く、「NARUTO」をはじめ「BLEACH」「僕だけがいない街」などのアニメで10曲ほど主題歌を担当している。

この「リライト」は2004年に放送された「鋼の錬金術師」第4期のオープニングテーマ。アジカンの代表曲であり、最大のヒットシングルでもあるこの曲自体に関しては、今さら説明の必要もないだろう。「鋼の錬金術師」と切り離しても、十分に日本のロックに足跡を残した名曲だ。

今回あえてこの「リライト」を選んだのは、アニメ映像との相乗効果によって、曲の魅力が数倍にも増して伝わってくるという好例だからである。オープニングのアニメは、サビに入るまでは動きも少なく、ほぼ静止画に近い演出。それがサビの「消して~」のシャウトからは、目まぐるしくスピーディーに展開するバトルシーンの映像になる。この画面と「リライト」のマッチングたるや、エモいことこの上ない。

言っては悪いが、アジカンの演奏シーンが中心のオフィシャルPVより、アニメのオープニングの方が「リライト」という曲の疾走感は加速していると思う。

このオープニング映像はテーマソングを集めたCD「鋼の錬金術師 COMPLETE BEST」の付属DVDにも収録されているので、気になる方はぜひチェックを。

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