立花孝志氏が船橋市議補選で珍妙作戦「HAGE党」得票多数なら党名変更も

13日告示された船橋市議補選のポスター掲示場

千葉・船橋市議補選(欠員1=20日投開票)が13日告示され、立花孝志党首率いる「古い政党から国民を守る党」(古い党)がまたも当選度外視でトンデモ作戦に出た。公約を党名にした5つの政治団体から候補者が立候補し、主に無党派層にどの政策課題が支持を得るかの人気度を測るのだ。

新型コロナに感染し、入院中の立花氏はツイッターで「諸派党構想の知名度アップとどの公約に期待が多いのかをできるだけ経費をかけずにやっています」と投稿した。

立花氏が主導して、擁立したのは「NHKから国民を守る党」の神谷幸太郎氏、「動物愛護推進党」の阿井健太郎氏、「HAGE党」の小島憲次氏、「不登校を考える党」の渡辺聡一氏、「議席を減らします党」のさいとうひろき氏の5人。

掲示場に張られたポスターには、党名と政策が書いてあるだけで、候補者名はどこにも見当たらない。投票所の記載台には、候補者名と党名が書かれており、そこで初めて名前を知る有権者が大多数になるとみられる。

不在の立花氏の代わりに現場で指揮を執った大橋昌信副党首は「候補者名はわからない、選挙活動もしない中で、有権者の方がフラットな状態で、どこの党にどれだけ票を入れるのかを調べる実験をさせて頂く」と狙いを話す。

次期衆院選で本格的に導入する諸派党構想には、既に10以上の政治団体が集まっており、今回は5つの公約(政治団体)が選ばれた。

「結果次第で、衆院選の戦略に影響してくるかもしれない。『HAGE党』がダントツに得票すれば、国政政党『古い党』から『HAGE党』に党名が変わるかもしれない」(大橋氏)

投開票日は20日。得票結果によっては、「HAGE党」が消えてしまう可能性もある。

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