【那須】食のセレクトショップ、老舗カフェ、ピザスタンド・・・今行くべき最旬スポット5選

雄大な山々と清浄な空気に包まれ、古くから日本有数のリゾート地として名を馳せる那須。ここ数年、高感度なカフェやショップのオープンが相次ぎ、新たなカルチャーの発信地として注目を集めています。今回は、地元の人も足繁く通う旬なスポットをご紹介!

那須の“おいしい”がひしめく複合施設「チャウス」

まずは那須塩原市、“裏那須”とも呼ばれる黒磯から。黒磯駅前から続く西通りにはグルメやライフスタイル、アートなど多彩なジャンルのインディペンデントショップが続々誕生し、お洒落タウンとして話題を呼んでいます。

そんな裏那須エリアのアイコン的存在が、“那須の大きな食卓”というコンセプトのもと、マルシェ、テーブル、ゲストハウスで構成される「Chus(チャウス)」。家具店として使われていた古い建物をリノベーションして2015年にオープン。店名の由来は、那須連山のひとつである茶臼岳(ちゃうすだけ)。

1階の「MARCHE(直売所)」には那須産の生鮮食品、お米、調味料、さらには目利きのスタッフが選りすぐった日本各地の“おいしいもの”が勢ぞろい。野菜や果物は近隣の生産者から毎日届けられるため鮮度の良さはお墨付きです。

その先にあるのが、地元食材をメインに使用した料理を提供する「TABLE(ダイニング)」。元倉庫という建物を巧みに活かした空間は天井が高く、開放感にあふれます。窓から差し込むやわらかな光が心地良さを演出。

春夏シーズンは日光、四代目徳次郎の天然氷を使ったかき氷(1,320円・税込)が登場。氷は雪のように繊細でふわふわ。儚く溶けていく口溶けの良さは格別そのものです。栃木産とちおとめを用いた自家製シロップは、酸味と甘味の瑞々しさが印象的。まろやかな生クリームとの魅惑のコンビネーションを心ゆくまで堪能したいところ。

チャウス

住所:栃木県那須塩原市高砂町6-3

電話:0287-74-5156

営業時間:8:00〜21:00

定休日:第2木曜日

URL:https://chus-nasu.com

NYスタイルのピザスタンド「マッドペロスピザ」

しっかり食事したい時はもちろん、小腹が空いた時にもオススメなのがピザ専門店「MAD PERROS PIZZA(マッドペロスピザ)」。“海外のストリートにあるようなピザスタンド”を表現した店内の壁画はイタリア人アーティスト、マルコ・オッジャン氏によるもの。

ホールピザは直径50cmと30cmを用意。50cmを8つにカットした1ピースは「本日の4種類」からセレクト可能です。ペパロニサラミとトマトがトッピングされた「ペパロニサラミ」(500円・税込)は、イタリア産のアジアーゴチーズのコクと深みが秀逸。栃木県産小麦を使用した生地は薄めながら、もっちりした力強い弾力。アメリカンな見た目とは裏腹に、素材の良さが際立つ洗練された味わい。

マッドペロスピザ

住所:栃木県那須塩原市大黒町1-1

電話:0120-503-430

営業時間:11:30〜20:00(L.O.19:30)

定休日:水曜日

URL:https://www.madperros.com/#section-home

カフェブームの先駆け「1988 CAFE SHOZO」

個性的なお店が集まり、新たな文化が発信され、今や地元だけでなく遠方からも多くの人が訪れる黒磯。街と人をつないだ原点というべきが「1988 CAFE SHOZO(カフェ・ショーゾー)」です。

“黒磯を旅先に選ばれる街にしたい”という思いを込め、黒磯出身の菊地省三さんが古いアパートを改装し、このカフェをオープンしたのは1988年のこと。今でこそ一般化された「リノベーション」という概念ですが、当時としては実に斬新な試みだったのだとか。古い建材などを使った手づくりの空間は、後続のカフェに大きな影響を与え、日本におけるカフェブームの先駆け的存在という呼び声も。

30年以上という長き時を積み重ねてきた店内を彩るのは、色や形、質感が異なる椅子やテーブル。それぞれが絶妙なバランスで配置されていて、全体に統一感をもたらしています。陽の光と流れるBGMがゆるやかで、居心地の良さもひとしお。

ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れる「森のブレンド」(590円・税込)は口当たりがよく、柔らかな苦味と酸味。隠れ家のような空間でゆっくりと読書。そんな時間をコーヒーの香りがさらに豊かにしてくれそうです。

1988 CAFE SHOZO

住所:栃木県那須塩原市高砂町6-6

電話:0287-63-9833

営業時間:11:00〜18:30(L.O 18:00)

定休日:不定休

URL:http://www.shozo.co.jp/top.html

農薬・化学肥料不使用の野菜が並ぶ「きくち農園無人販売所」

「CAFE SHOZO」を訪れた後にぜひ立ち寄りたいのが隣接する「きくち農園無人販売所」。栃木県・大田原市の畑で農薬や化学肥料に頼らずに育てられた野菜が並びます。従来の無人販売所のイメージを覆すようなポップな佇まいも必見。

“食べることが何よりの幸せ”という菊池夫妻がつくる野菜は、色鮮やかで食感、風味ともに格別。素材そのものの味が濃く、サラダやグリルなどシンプルな料理で威力を発揮してくれること間違いなし。

きくち農園無人販売所

住所:栃木県那須塩原市高砂町6-7

URL:http://www.kikuchi-farm.com

2020年に誕生した、那須の新名所「GOOD NEWS」

黒磯エリアから車で15分ほど、那須高原の一角に昨年登場した「GOOD NEWS」はカフェやギャラリー、菓子工房が集まる複合施設。東北自動車道・那須インターから5分とアクセス至便なロケーションも魅力です。

「SOFTCREAM STAND」は那須高原にある森林ノ牧場で人気のソフトクリームやジャージー牛乳を販売するショップ。新鮮な生乳から作られたヨーグルトや発酵バターなど、お土産にピッタリなアイテムもそろいます。

しぼりたての低温殺菌牛乳を100%使用したソフトクリーム(450円・税込)は、芳醇なコクがありながら後味すっきり。プラス50円でトッピング可能なキャラメルソースのビター感とも見事なハーモニーに。

ソフトクリーム スタンド

住所:栃木県那須郡那須町高久乙2905-25

電話:0287-73-5190

営業時間:10:00~16:00

定休日:不定休

URL:https://www.shinrinno.jp

(C)バターのいとこ

那須の新銘菓として知られ、お取り寄せでも人気の焼き菓子「バターのいとこ」のカフェ。つくりたてを味わえるほか、ここでしか食べられないオリジナルメニューも用意しています。

バターのいとこ(3枚入 864円/税込)

バターの香り立つゴーフル生地で濃厚なミルクジャムをサンド。“ふわっ・シャリッ・とろっ”という食感のグラデーションはクセになる感覚です。

ミルクジャムに使われるのは無脂肪乳。通常、牛乳からバターを作る際にバターとなるのはわずか5%ほど。その残りのほとんどが無脂肪乳となり、需要の低さから、脱脂粉乳として安価に扱われるという状況にあったのだそう。そんな無脂肪乳の価値を高められたら・・・という那須の酪農家の思いから誕生したのがこの「バターのいとこ」なのです。おいしいだけでなく、地域社会の課題解決を意識して作られた、サステナブルなスイーツであることも特筆すべきところ。

バターのいとこカフェ

住所:栃木県那須郡那須町高久乙2905-25

電話:0287-62-2100

営業時間:10:00〜16:00

定休日:不定休

URL:https://butternoitoko.com/

地元の恵みを活かしたグルメやスイーツ、感性が刺激される空間の数々──。次の休日は那須へ、あなたも出かけてみませんか。

[Photos by Nao]

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