阪神が楽天に快勝!三度の「二死走者ナシから梅野の四球→近本の快打」で5得点もぎ取る

2点本塁打を放ち梅野(右)に迎えられる近本

三たびの「梅野→近本」でパ・リーグ首位の楽天をスイープ!阪神は13日の楽天戦を6―5で快勝した。

5―5の同点で迎えた最終回、楽天の守護神・松井裕樹を二死から攻略した。起点になったのは「9番・梅野隆太郎」と「1番・近本光司」の打線のシンガリと核弾頭の2人。二死走者なしから5球のファウルを打って粘り、10球目を選び四球で出塁。その後、打者・近本の2球目に二塁盗塁を敢行すると楽天の捕手・田中貴の悪送球も絡み、一気に三塁へ進み、梅野が脚で勝ち越しのチャンスをお膳立てすると、このチャンスメークに近本が応えた。

「抑えが出てきて、梅野さんが2アウトから粘って、粘って四球で出塁してくれたので。打てるかどうかわからなかったですけど、何としてもバットに当てる気持ちでした」と松井の6球目を叩き、右翼線へ決勝の適時三塁打。「気持ちが出ちゃって(打球が一塁線を)抜けた瞬間に『よっしゃー』と声が出ちゃいました」と三塁ベースに滑り込んだ後も、左手で自軍ベンチへガッツポーズだ。

終わってみれば6得点のうち、5回、7回の2点も含め『二死走者ナシからの梅野の四球→近本の快打』という流れで5得点をもぎ取った。

「野球はツーアウトから」の格言通りの攻めを展開した〝梅・近〟の奮闘に矢野燿大監督(52)も「きょうの(6点が)全部そうだけど、ここ最近、ツーアウトから得点につながっている。2アウトからでも諦めない。タイガースの強みにしていきたい」と最敬礼だ。

交流戦を6連勝で締め、貯金は今季最多を更新する「20」に。16年ぶりの優勝へ、猛虎の勢いは交流戦でさらに加速した形だ。

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