格闘技イベント「ＲＩＺＩＮ．２８」（１３日、東京ドーム）で、大相撲元十両貴ノ富士のスダリオ剛（２４）がシビサイ頌真（３０）に逆転のギブアップ負けで、試合後の会見を欠席した。
１Ｒはスタンドの攻防。ともにふくらはぎを狙うカーフキックを放ちつつパンチを打って削りあう展開で、途中シビサイにタックルを仕掛けられるもスダリオが重い腰で耐えて寝技に持ち込ませない場面もあった。２Ｒは共に様子を見る場面が多かったが、最後にスダリオがパンチのラッシュを仕掛けてペースをつかみに行った。
２Ｒまでは若干スダリオのペースに見えたが、最終３Ｒに落とし穴が待っていた。一瞬のスキを突かれてタックルでテークダウンを許すと、寝技を得意とするシビサイにスルスルとバックを取られスリーパーで捕獲される。苦悶の表情で脱出を試みるスダリオだったがガッチリ決まった腕をほどけず、最後は屈辱のタップ。デビューからの連勝は３でストップした。
スダリオの連勝を止めたシビサイは「苦しい試合だったんですけど、気持ちを切らさず戦えたと思います。本当に見渡すと広い会場で緊張しました。強かったです。ヘビー級だから一発一発重いし。一発当たったらひっくり返ってしまう試合なので全部気を付けていました。ヘビー級は国内は仲間だと思うので、みんなが団結して世界と戦っていけたらと思います」とコメント。スダリオは試合後の会見を行わなかった。
