奄美地方に停滞する梅雨前線の影響で、鹿児島県の奄美地方では所によって猛烈な雨が降っており、名瀬測候所は13日16:56、「徳之島では、50年に一度の記録的な大雨となっているところがあります」とする情報を発表しました。
徳之島を含む鹿児島県奄美地方南部では、あす14日にかけても局地的に激しい雨が降る見込みで、土砂災害、低地の浸水、河川の増水・氾濫に厳重に警戒してください。
■気象概況
【1時間雨量】
・鹿児島県 天城町 天城 66.0mm(～13日16:20)＜6月1位＞
・鹿児島県 和泊町 沖永良部 44.5mm(～13日17:01)
・鹿児島県 伊仙町 伊仙 25.5mm(～13日16:55)
※レーダー解析では、鹿児島県天城町・徳之島町付近で16:30までの1時間雨量約80mmの猛烈な雨を観測。
【3時間雨量】
・鹿児島県 天城町 天城 149.5mm(～13日16:40)＜6月1位＞
・鹿児島県 和泊町 沖永良部 51.0mm(～13日17:20)
・鹿児島県 伊仙町 伊仙 38.5mm(～13日17:00)
・鹿児島県 瀬戸内町 古仁屋 35.0mm(～13日17:00)
【6時間雨量】
・鹿児島県 天城町 天城 158.5mm(～13日17:20)＜6月1位＞
・鹿児島県 和泊町 沖永良部 53.5mm(～13日17:20)
■防災気象情報
【土砂災害警戒情報】≪警戒レベル4相当≫
・鹿児島県：徳之島町、天城町(13日16:30)
※大雨警報が発表されている状況で、土砂災害発生の危険度がさらに高まったときに、対象となる市町村を特定して警戒を呼びかける情報。周囲の状況や雨の降り方にも注意し、危険を感じたら躊躇することなく早期避難を。
◆用語解説「50年に一度の大雨」
・2013年8月からの大雨特別警報導入にあたり、気象庁がその客観的指標として定めた値。1991年以降の観測データから、50年に一回程度の頻度で発生すると推定される降水量及び土壌雨量指数の値を超えた場合に発表される。なお、過去50年の間に実際に観測された値の最大値というわけではなく、大雨特別警報発表には更に複数の条件が設定されているが、当該地域では厳重な警戒が必要である。
