【RIZIN】芸人ファイター・ベイノアはMMAデビュー戦で惜敗「マイクでしゃべれなかったのは悔い」

弥益ドミネーター聡志(左)に判定負けしたベイノア

格闘技イベント「RIZIN.28」(13日、東京ドーム)で、芸人ファイターの〝ブラックパンサー〟ベイノア(25)が元DEEPフェザー級王者・弥益ドミネーター聡志(31)に判定負し、総合格闘技(MMA)デビュー戦を勝利で飾ることはできなかった。

試合前から極真空手を貫くという宣言通り、1ラウンド(R)から打撃主体の攻撃を見せる。左の前ケリで弥益を押し倒すもグラウンドでの追撃はしなかった。ただ2Rになると相手の再三のタックルに苦しめられ、それを強引に振りほどいて立ち上がる体幹の強さを見せるも、徐々にグラウンドの攻防へ移行。ついにグラウンド状態での攻撃に打って出た。

しかも寝技でも高いレベルを持つ相手の土俵でも一歩も引かず、MMAへの適応を感じさせた。判定では2Rで繰り返しロープに手を掛けたことでレッドカード(警告)を受けていたこともあり1―2で惜敗した。

試合後は「非常に悔しい。だが入場から試合まで思うがままに動けて楽しかった。(勝って)マイクまでしゃべれなかったのは悔い。MMAルールで自分自身、空手、RISEの強さを証明するためにリベンジしたい」と語った。

RIZIN初勝利の弥益を「パンチも蹴りも序盤から効いた。主役を奪ってやろうかと思ったが、やってみてやはり彼の試合だったな」と脱帽させるなど、初MMAで確実に爪痕を残した。

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