【GAEAISM】カリスマ・長与千種が感無量 愛弟子・里村と約16年ぶり「最後の戦い」

「再会マッチ」を終えた(左から)永島千佳世、植松寿絵、里村明衣子、長与千種、広田さくら、KAORU

「GAEAISM」(13日、大田区総合体育館)が開催され、セミでは女子プロレス界のカリスマ・長与千種(51)が1995年4月に旗揚げしたガイア・ジャパン(05年4月解散)のオリジナルメンバーが一夜限りの復活を果たした。長与とWWEのNXT UK女子王者に輝いたばかりの里村明衣子(41=センダイガールズ)は、実に約16年ぶりの対戦となった。

長与はKAORU(52)、広田さくら(43)と組んで里村、永島千佳世(45)、植松寿絵(47)組の第1期生と激突。いきなり里村が鋭い蹴りを見舞うと、自軍3人で師匠にしゃちほこ固めで捕獲する。デビュー時のピンクのコスチュームに身を包んだ2児の母・広田のコミカルな攻撃にひるむ場面もあったが、里村組はシリアスな攻撃に徹する。

長与も重い蹴りから里村にニールキックを発射。ランニングスリーの態勢に入るも、広田の横やりで未然に終わった。ここでKAORUの机破片攻撃が長与を誤爆するアクシデント。最後は里村が、デスバレーボムからのスコーピオライジングで広田を沈めた。最後は道場のように6人が正座してお辞儀で“再会劇”を締めくくった。

長与は「3人を前にした時、幸せな気持ちになった。泣いてしまいたいほどうれしいし、同時に悔しい。(プロ入り)41年目のボーナスをもらった気がする」と感無量の表情で語った。

一方の里村は「ガイアが解散した16年前は、何でこんな素晴らしい世界が解散したんだろうと悔しかった。それから立て直すつもりでやってきた。女子プロレスを最強の世界にしていきたい」と涙ながらに語りつつ「英国移住」を宣言しているため「長与さんとの試合はこれが最後になると思います」と語っていた。

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