「満塁のピンチは先手勝負」名ストッパー岩瀬仁紀の投球術

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東海ラジオ『大澤広樹のドラゴンズステーション』(火~金17:15~)6月10日の放送で、プロ野球解説者の岩瀬仁紀氏が、満塁のピンチを迎えたときの投球術について語った。

番組パーソナリティの大澤広樹アナが、先日の楽天戦で先発した小笠原投手が、1死満塁のピンチで、フルカウントからワンバウンドの球で内野ゴロに打ち取った例を引き合いに出し「(現役時代に満塁フルカウントから)あえてボールを投げたことはあったのか」と訊ねると、岩瀬氏は「それはない。ボールになった球をバッターが振ってくれたことはあったが、ボールゾーンに投げようと思って投げたことはない」と話した。

次に大澤アナが「3ボール1ストライクから、次の球がボールだった場合、バットが止まるケースがあるが、フルカウントからだとボール球にバットが出てしまう」ことについて聞くと、今度は「バッターとしては、ストライクを投げてくるだろうからという思いで、打ちに来ることはある。フルカウントからストライクゾーンに来るだろうと思ってバットが出る。腕を振った瞬間にストライクゾーンに来ると判断することもある」と答えた。

また、岩瀬氏は、フルカウントからボール球を投げる可能性について「一塁が空いている状況であれば投げることも考えられるが、満塁の場面でボール球は投げない」とした。ちなみに岩瀬氏は、現役時代に2回押し出しファーボールを出したことがあり、それをはっきり覚えているそうだ。

岩瀬氏は「(満塁のピンチで)フルカウントになればプレッシャーがかかる。ピッチャー不利になる。それが嫌なのでフルカウントにしたくなかった」とし、そして、その理由は「フルカウントから、ボールを投げて押し出しになるのが怖いのではなく、逆に、球が甘くなって長打を打たれるのが怖かった」というものだった。

よって「先に先に行かないといけない。満塁では、先に勝負に行って、打たれたらしょうがないと思って投げないと、カウントを悪くして、どんどん自分が不利になる。最初で勝負が決まる」と、勝負の極意・満塁のピンチでの投球術を披露した。

大澤広樹のドラゴンズステーション

放送局:東海ラジオ

放送日時:毎週火曜~金曜 17時15分~18時00分

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