外野手過多のレッズ 強打のアキーノが故障者リストから復帰

日本時間6月14日、レッズは左手有鉤骨の骨折で故障者リスト入りしていたアリスティデス・アキーノの戦列復帰を発表した。今季のレッズは正右翼手ニック・カステヤーノスと正左翼手ジェシー・ウィンカーが首位打者争いを繰り広げ、マイナー契約で加入したタイラー・ネークインもチーム最多打点を叩き出す活躍で正中堅手の座を確保。3年契約の2年目を迎えた秋山翔吾がなかなか出場機会を確保できないほど外野手の層は厚い。戦列復帰したアキーノをどのように起用していくのだろうか。

現在27歳のアキーノは2018年にメジャーデビューを果たして1打席だけ出場したが、本格的なメジャーデビューとなったのは2019年。この年は8月にメジャー昇格を果たすと29試合で打率.320、14本塁打、33打点、OPS1.158の猛打を見せ、月間最優秀選手と月間最優秀新人をダブル受賞した。シーズン通算でも56試合で19本塁打を放ったが、昨季はカステヤーノスと秋山の加入もあって出場機会が激減。今季もベンチ要員という立場になっている。

デービッド・ベル監督はアキーノの起用法について「これまでと同様の形になるが、彼は準備を怠ってはいけない。スタメン出場する機会もあるだろう」とコメント。「今後数日のスタメンはまだ決めていないが、左腕が何人か出てくる。そこでスタメン出場することになるかもしれない。ベンチスタートが多くなると思うが、スタメン出場しない日は重要な場面で(代打として)打席に立つことになるだろう」と具体的な起用法にも言及した。

ベルは「彼は走れるし、守備も上手い。まだまだシーズンは長いから彼にも出場機会があるだろう」と語り、アキーノの打撃以外のツールにも一定の評価を与えている。なお、レッズはアキーノの戦列復帰に伴ってマーク・ペイトンをAAA級ルイビルに降格させ、左膝の手術で離脱しているニック・センゼルを10日間の故障者リストから60日間の故障者リストに移している。今後は秋山、アキーノ、スコット・ハイネマンの3人が控え外野手として出場機会を争うことになりそうだ。

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