フェラーリF1、2戦連続ポールポジションも「真のパフォーマンスを反映する結果ではない」

 スクーデリア・フェラーリのチーム代表マッティア・ビノットは、F1第5戦モナコと第6戦アゼルバイジャンで連続してポールポジションを獲得したが、これはチームの真のパフォーマンスレベルを反映したポジションではないと語った。

 シャルル・ルクレールは2戦連続で予選トップタイムをマークしたものの、モナコではマシントラブルでスタートできず、アゼルバイジャンでは4位にとどまった。チームメイトのカルロス・サインツは、モナコで2位、アゼルバイジャンで8位を獲得している。

「明らかに我々の前には2台のマシンがいる。今も彼らの方が強いことは間違いない」とビノットは語り、レッドブルとメルセデスにはまだ届かずにいると認めた。

「モナコとバクーでポールポジションを獲得できたのは素晴らしいことだが、それが我々の真のパフォーマンスを反映しているとは思わない。我々より強いマシンが2台ある」

「だが我々は進歩している。マシンのことを学び、シーズン序盤よりもうまく機能させることができるようになってきた。今後もさらに開発を行っていく」

2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)とピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

 ビノットは、フェラーリのレースパフォーマンスは期待外れだったとして、「予選からすると、決勝では全体的にもっと良いペースを発揮できることを期待していた」と認めている。ルクレールもサインツもバクーではソフトタイヤで優れたパフォーマンスを発揮できず、さらに、前のマシンによる乱れた空気のなかで走行している際に非常に苦労したという。

「ソフトで苦戦することは分かっていた」とビノットは言う。

「実際のところ、我々はソフトで最も苦労したと思う。ハードタイヤで、前が空いた状態では、競争力があった。カルロスのペースを見ればそれが分かる」

「レースでのペースを向上させる必要があるのは間違いない。しかし、全体的に見て、フリーエアでのパフォーマンスが悪かったとは思わない」

「ドライバーふたりが言っていたように、我々はダーティエアに苦しんでいた。そこを重点的に分析する必要がある」

2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP カルロス・サインツJr.(フェラーリ)

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