マクラーレンF1代表、黄旗時の違反を見過ごしたFIAを批判「違反者が多数なら調査しないというのは間違っている」

©株式会社サンズ

 マクラーレンF1のチーム代表アンドレアス・ザイドルは、第6戦アゼルバイジャンGPのレース終盤、イエローフラッグ提示時に規則に違反したドライバーたちがいたにもかかわらず、F1レースディレクターのマイケル・マシが詳しく調査しなかったことを強く批判している。

 レース終盤にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がタイヤトラブルのためにクラッシュした後、ストレートでダブルイエローフラッグが提示された。その際、ザイドルは、マクラーレンのランド・ノリスの前を走行していたアルファタウリ・ホンダの角田裕毅が十分な減速をしていなかったとマシに対して指摘、なぜ調査を行わないのかと質問した。しかしマシは、「規則に従ってダブルイエローで減速しなかったマシンを罰するとなると、全員を罰しなければならなくなる」と答え、不問に付した。

 ザイドルは角田が規則違反を犯したのは明らかだと重ねて強く主張したが、マシは次戦フランスGPのドライバーズブリーフィングでこの問題を議題にすると述べるにとどまった。

2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

「私の考えでは、この日起きたことには明らかに問題があった」とザイドル。

「予選で我々がペナルティを受けたこと(注:ノリスが赤旗時の違反でグリッド降格となった)と照らし合わせても、我々としては報告せざるを得なかった」

「もしレースディレクターが、皆がやっているから調査の必要はないという考えなら、私はそれに強く反対する。マイケル・マシが何を求めているのか、尋ねる必要がある」

 一方でザイドルは、マシはレースディレクターという非常に難しい仕事をうまくこなしているとも述べている。

「マイケルは非常に難しい仕事をこなしている。全体的に見て、彼の仕事には非常に満足している」

「だが我々にとって最も重要なことは、透明性と一貫性、そして彼と普段から有意義な対話を持つことだ」

「もちろん、時には意見が合わないこともある。それは普通のことだ。我々は競技者、彼はFIAの人間なのだから」

「しかし、彼が就任してからの時間を振り返ってみると、素晴らしい仕事をしていると私は思う」

 アゼルバイジャンGPでのレースディレクターの判断には、他にもいくつかの点で批判が出た。シャルル・ルクレールなど何人かのドライバーたちは、フェルスタッペンの事故後、セーフティカー出動のタイミングが遅かったと主張しており、今後この件について改めて協議する意向を示している。

2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP レースは48周目に赤旗中断となり、セーフティカー先導のもとセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)を先頭にピットロードへ戻った