〈糸魚川新任インタビュー〉糸魚川市議会議長 松尾徹郎さん(65)

新しい議会へ意欲

 2度目の議長就任に「責任の重大さを感じている」。1市2町で54人だった議員は合併後30人となり、今回の改選で18人、3分の1になった。「議員個々の責任が重くなった」と受け止める。

 新人10人が当選し、議会の顔ぶれは一新。「時代の変わり目を感じるとともに、市民の皆さんにさまざまな意見のあることが、選挙結果に出た」。旧来の議会に対する不満も感じ取っている。

 市職員と会社員が逮捕された官製談合事件は「議会のチェック機能にも課題を残した。襟を正さなければならない」。政策提案、チェック機能の役割を再認識し、自身を含む議員のさらなる研さん、活動を推進する。

 新型コロナウイルス感染症対策は「ワクチン接種の円滑な推進などが、終息に向けた対応になる。議会としても協力したい」。コロナ禍で疲弊した地域経済の支援や再生にも「行政と共に対応していく」と決意を示す。少子高齢化など山積する課題を踏まえ、未来に備えた行財政改革が急務と指摘する。

 市議として4期16年、議会基本条例の制定、タブレット端末の導入、議員定数の削減などに関わってきた。議会改革の推進へ、委員会審議の情報発信、会派別代表質問の導入、全員協議会の有効活用、決算審査特別委員会の実現などを提言する。「議員の考えを集め、新しい方向性をつくっていきたい」

 趣味はスポーツ観戦など。健康維持のためウオーキングを日課とする。能生在住。

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